デルコンダルの黒い旗

 高い岩山に囲まれた大きな島、デルコンダルに、ある日疫病が発生した。 後に”黒死病”の名で恐れられることになる、ペストである。王はおふれを出した。 ”象徴の獣”と戦って勝つ者が現れれば、病はなくなる”。 聖霊はついに、3人の若者をデルコンダルへ遣わした。

……なんていうお話です。詳しい事情については、こちらをご覧下さい。

★第五話勇者の盾に登場する、サマルトリア王家とロトの盾の件はもともと「G-sack」のきう様の考えられた設定です。その設定を本作に、とんぼの考えた解釈で使用することをお願いしたところ、快く許可してくださいました。きう様、どうもありがとうございました。

(とんぼ)

デルコンダルは、DQ2世界の東側の大海に浮かぶ大きな島です。お城の中には闘技場があり、バニーのお姉さんが、”戦いにきたの?”と声をかけてくれます。豪放磊落な王様は、自分のペットのキラータイガーと戦って勝った者に、ご褒美をくれます。武芸を尊ぶ陽気な国、それがデルコンダルです。

 ところがとんぼは、ある暗い物語の舞台にこのデルコンダルを選びました。ある方のDQ2プレイ日記(プロの小説家の方のなので、リンクのようなことはご迷惑かと思い、貼っていません)を紹介してもらって読んだとき、あまりのせつなさ、凄さにショックだったのです。少しでも近づきたくて、「デルコンダル」を書き始めました。

 いささか落ち込むようなお話で申し訳ないのですが、ここんとこクリアしないとDQものが書けないと思うので、一発行かせていただきます。

 DQ2の勇者たち三人は、”鉄砲玉”、あるいは”いけにえ”なのではないでしょうか?メガンテ使いのサマルトリアの王子は、自分が”いけにえ”だと知っているのでしょうか?デルコンダルを世界のミニチュアに見立て、三人の追及が始まります。

 わたしは/ぼくは/おれは、なぜ、戦うのか?