きみとリリザで

 DQ2の主役三人組の中で二人の王子が好対照になっているという構図が大好きです。ロレ君にとってもサマ君にとっても、お互いを理解するのはたいへんだったはずだし、初めて会ったときとそのあと、というのが、きっとカルチャーショックの連続だったのではないかと思います。

それほど大変なのだとしたら、もしかしたら。

 DQ2序盤の、”逃げ回るサマル”は、ただのぼんやりものではなくて、意識的に逃げていたのではないでしょうか。

 DQ2の始まりの部分を、まじめに、じっくり、一生懸命、しつっこく書いてみようというお話です。根性のある方はどうぞおつきあいくださいませ。

指を上げ、指し示す 木々の間に 光る海
同じ夢、同じ血を わかちあう、仲間たち
たとえこの道が やがて暗闇に 続くとしても
今はもう 一人きりじゃない。今、旅立つ。

吟遊詩人の歌(「果てしなき世界」)

↑なんですか、これは?という方、第十話「そして、リリザで」の最後に説明がございます。