キャラが集まったので、ちょっとお話をつくってみました。
DQ4第六章では、なんと魔王様が同行を申し出ます。 プレイヤーはもとより、パーティの皆さんもきっと、まごついたことでしょう。まして、因縁浅からぬ勇者君の心境は、察するところ……「こいつがついてくるのか!」
第六章始まってまもないパーティのようす、と思ってください。
「今日のフロントメンバーですけど、先頭はぼく、打撃にアリーナ、魔法にピサロ、それと回復役でミネアさん、お願いします」
「ちょっと、ちょっと、なんでミネアが入ってあたしはだめなのよ!」
「姫がいらっしゃるなら、私も行かないわけにはまいりません!」
「ええと……」
そのようすを、呆れたような顔でピサロが見ていました。
「気に入らぬな」
突然ピサロが言いました。
「何が?」
「おまえのパーティは、いつもあんなふうにもめるのか?」
「う、うん」
ピサロは軽く舌打ちをしました。
「おまえそれで、よく………」
デスキャッスルまで来られたな、と言いたいのは、勇者君にも簡単に想像がつきました。
上に超のつくほど個性的なパーティメンバーに、内心あきれたことがなかったとは言えません。勇者君は苦笑しました。
「もめるのは、ぼくが、あまり勇者らしくないからかもしれない」
と勇者君は言いました。
「なりたくて勇者になったわけじゃないんだ」
気まずい沈黙が降りました。
「ま、気にするな」
と、ピサロは言いました。
「少なくとも、わたしよりは部下の掌握が上手なのだからな」
(リーダー役としての勇者君の苦労を一番理解できるのは、意外とピサロなのではないかと思いました。byとんぼ
途中でピサロの防具が消えていたりします。反省\(_"_ ) 。)
美女三人を従える、幸せ者の勇者くん。人呼んで「ハーレム・パーティ」です。実際、強打のアリーナ、魔法のマーニャ、回復のミネアがそろえば、ほとんど無敵です。
こちらは回復重視のパーティ
今度はマーニャとピサロのお話
第六章のはじめ、たぶんパーティの皆さんは、ぎくしゃくしていたのではないかと思います。もし、魔王を恐れない者がいたとしたら、勇者と、そして 我らがマーニャ姐さんではないでしょうか。
「髪、編んでもいい?いいわよね?ね?決めた、三つ編み♥」
妹をはじめ、パーティの他のメンバーがふるえあがる。が、少々酒が入ってご機嫌なマーニャは、ピサロの氷のような視線もまったく意に介さなかった。うふふと笑いながら、美しい銀髪を手に取り、恐れ気もなく指の間をすべらせた。
「も~、ぴーちゃんたら、そんな顔しちゃって」
トルネコの顔が引きつり、クリフトの喉が音を立てた。よりによって、”ぴーちゃん”……
「ほら、こっち向いて」
天、人、魔の三界は広しと言えども、彼のあごに指を掛けて上を向かせた猛者はマーニャだけなのではなかろうか。
無表情に、かつ、凄みをこめて、ピサロは見上げ、つぶやいた。
「魔王でも、男だぞ」
マーニャはくすくすと笑い、魔法の言葉を口にした。
「逆らうと、ロザリーちゃんに言っちゃうぞぉ?」
「……」
その一言でピサロが黙り込み、おとなしく髪をいじらせるのを、勇者以下パーティ一同、奇跡を見るような眼で見守った。
(SSはとんぼ。元ネタは、サイト「黒の縁」で宮治626様が描かれたイラストです。 今回もコンセプトをお借りしてしまいました。どうもありがとうございました。)
三つ編み魔王、二種でした。
マーニャさんのお遊び場です。
「お客さん、どーお~?」
「誰が客だ、誰が」
「ほらほら、かわいいじゃないよ~」
マーニャが使っているのは、リカちゃんのくしと鏡です。
最後は、やっと開放されたぴーちゃんが、乱れ髪のままで勇者君にやつあたりをしています。
「私はひどい目にあったのだぞ!笑うなっ」
「ごめん……うぷぷっ」
このページ、写真の上から書き込みの線画は青とんぼ。