DQB 伝説のビルダー

ゲーム「ドラゴンクエストビルダーズ・アレフガルドを復活せよ」の男主人公です。2016年春にゲームを始めて、久しぶりにドールを作ろうと燃えました。

DQB 主人公

同時期にDQBの二次創作を始め、その主人公を“アッシュ”と名付けました。精霊ルビスによって、荒廃したアレフガルドを復活させるべく遣わされた「物を作る力」に富んだ若者です。公式画像でつけているゴーグルのせいでなんとなくDQ2主っぽく見えること、特に旅人の服を装備しているとDQ3主ぽいことなどからお気に入りでした。

ただしゲーム中の人々からの評価はさんざんで、間のぬけた顔、すっとんきょうな顔、筋肉のつかなそうな体、とえらい言われようをされています。好評と言えるかどうか微妙なのはメルキドのチェリコさんが「冷めすぎて逆に熱い」と言ってくれたことと、ラダトームの姫が「初めてあの方に会った時を思い出します~」という語りがあるのみ。

というわけで、オープニングの熱血ぶりをよそに、とんぼは少々“冷めた”雰囲気のモデルを探すことにしました。↑の彼はずいぶん昔に「謎の人形商人ATK」さんからお迎えしたもので、以前「とんぼコレクション」で賢者ジャックを演じてくれたことがあります。さてモデルが決まったところで、いろいろ準備を始めました。

DQB材料DQB型紙1DQB型紙2

まず素材を集め、型紙を決め、いくつか試作します。

DQB途中経過

試作はこんな感じ。帽子と服は、色が似ていますが生地が違います。帽子は伸縮性のあるものを使ってあのたらんとした感じを出したいと思いました。

DQB 座りポーズ

服に襟の縫い目、マフラー、靴を足したところ。肝心の帽子ですが、どうしても上へぴんとはねるので、先端と後頭部を縫いつけることにしました。

DQB バッグ

↑これの正体が今でも不明。たぶん、水の入った革袋ではないでしょうか。ビルダー君は、デラックスな鎧を装備していても逆にお風呂に入っていてもこれを必ず斜めがけにしています。ピンクのフェイクレザーを縫い合わせ、両端の飲み口?は楊枝の頭を入れて造りました。

DQB ゴーグル

フェルトとプラ板のゴーグル。ちなみに、下にあるのは土ブロックのつもり。写真はないのですが、一番上の写真で持っている大木槌は割りばしと薄いスポンジをくるくる巻いたものです。フローリング修復用のテープを貼っただけなので、けっこう軽いです。

DQB 立ち姿

この写真と一番上の写真で背景にしているのは、「中世ヨーロッパ騎士事典」(クリストファー・グラヴェット あすなろ書房2005年)のp23,24です。大好きな本で、中身は丸ごと(とんぼの脳内)ドラクエです。

DQB 乙女ケーキ

人形用のケーキを流用しました。気分だけ乙女ケーキということで。作中でいろいろな種類のキッチンを作ることができるのですが、まじめにつくると拠点の住人が座って食事しているのを見られるのが楽しかったです。

DQB 後姿

↑は、pixivに投稿した作品、「ギガンテスチキンラン」のために撮影しました。同名のシリーズ表紙になっています。こちらの背景は「暗黒の中世ーヨーロッパの都市生活ー」(ジョン・D・クレア 同朋舎出版1994年)から。

最後は本当におまけです。場所はDQBストーリーモードのメルキド。

墓所

「(略)メルキド拠点の中におれはロッシの設計図で見張り台を建てた。てっぺんから地上までは階段を四つ使った。その階段の一番下から地下へ向かってさらに四つの階段をつなげ、降りた先にメルキドガーデンを開いたんだ。ガーデンが完成した日の夜、水際のベンチに座っておれは空を見上げた。もう、遠くの丘の向こうに光が降りてきていて、メルキドで過ごす夜もその時が最後だった。星空の下に、俺は自分が出てきた穴蔵があるのを見ていた」
アッシュは一度言葉を切った。長くしゃべりすぎて辛い。体力の限界に来ているのは分かっていた。
「そのとき気づいたんだ。あれが俺の墓だってことに。今日までおれはアレフガルド中を旅してきたが、あれ以上の規模で埋葬された者はいなかった。豪華って意味じゃない。広い敷地、つか、丘ひとつまるまる使って中をくり貫き、その中へ埋葬してあった。同じフロアには壁に取り付けた鎖に骸がいくつか繋がれていた。そして穴倉の地上出口は牢屋の扉だった。まるで出てくるのを恐れているように、念入りに閉じ込められたんだ」
アッシュは中空を睨んだ。
「教えてくれよ。おれは、誰だ?なぜあんなに厳重に埋葬されたんだ?」
答えは沈黙のみだった。
「おれは、生け贄だったんじゃないのか、ゴーレムを鎮めるための」(「はいと答えた男 精霊の答え」より)

うん、“アッシュ”じゃなくて“アキラ”でもよかったかな……。最後は我田引水になりました、すいません。

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ここから後のページは人形写真ではありません。とんぼがDQBで造ったもののスクリーンショットを並べただけです。ほとんど自己満足にすぎないものですが、興味のある方がいらっしゃいましたらのぞいてみてください。