ゴールド金貨25枚の謎

 実はこの話DQ5の本編とはほとんど関係ありません。ただ、ヘンリーに謎ときをやらせたくて、またネビルをおちょくりたくて、つい書いてしまった、というのが本当です。

 詳しい事情はこちらをご覧ください。

 時間的にはヘンリーとマリアが結婚してから数ヵ月後。舞台はオラクルベリー。セルジオ商会の本店店先、セルジオの長女リアラが金貨を数えている小部屋から始まります。

「競作 五十円玉二十枚の謎」を、ご存知でしょうか?東京創元社から出されたたいへん楽しい推理アンソロジーです。編者に若竹七海先生、そして、投稿作者に倉知淳先生がお名前を連ねていらっしゃいます。
 このアンソロジーは実際にあった謎めいた出来事が最初に発表され、それに対する推理を募集したものだそうです。ミステリーは以下の通り。

  1. 大きな書店に、毎週土曜日、妙にせかせかした一人の男が両替を頼みに来る。
  2. 毎回決まって、20枚の五十円玉を千円札に。
 

これだけです。殺人も窃盗もありませんが、この男の正体は、そして理由は?これだけの材料から、プロ、アマの逸材がすばらしい推理を展開しておられます。
 楽しく読ませていただいた後、とんぼはふと、オラクルベリーだけに通用する解釈がもうひとつあることに気がつきました。これを材料にしない手はありません。というわけで書いてしまった物語です。もちろん、東京創元社様、若竹先生には、何の関係もありません。