次回予告

バード・オブ・パラダイス

今回の第八話でゴリアテが使ったトリックは、とんぼが考えたものではありません。興味のある方はとんぼ日記までどうぞ。次は最終話ですので盛大にまき散らした伏線の回収がんばろうと思います。★「バード・オブ・パラダイス」は全話外部サイト(pixiv)へ投稿予定です。

「だって、さっきは」
「腹具合が悪いように装ってくれと頼まれたんだ、ゴリアテから」
「バカな、いつ」
「おとといの夜だ。それから試合が終わるまで、ゴリアテと同じ食事をして差し入れにはいっさい手を付けるなと言われた。おかげで領主館の美味い飯とセザールさんのデザートを堪能したよ」
セザールは慎ましやかに微笑んだ。軽く会釈した時、眼鏡のレンズがきらめいた。
「私も坊ちゃまの御命令で、あれから今までグレイグさんのお部屋をずっと見張らせていただきました。うちのメイドたち、アルノーさんたち、ミシェルくんたちも動員してね」
セザールはジエーゴ父子の執事として忠義一筋で有名だった。だが若い頃は相当に荒れていたという。今でもソルティコの港や下町の荒くれどもを一声ですべて動員できるという噂もあった。
 彼は自分が罠にかかったのを知った。
「ぼくに手紙をよこしたのはきみだね」
初めてゴリアテが口を開いた。
「カイルに頼まれたのか?」

バード・オブ・パラダイス

最終話 かくて夏は過ぎ行く(十五歳)

2018年12月14日(金)アップ予定