次回予告

風雲ユグノア城

テオ冒メンバー、通称「五十年遡り組」の五十年後です。ユグノア城会議室では一人のキャラに付き若者と老人の二つの人格合計八名がいることになります。このあとのいきさつはゲーム本編の動画の通りで、デルカダール王とクレイモラン王の煽りを受けてアーウィンが「この子は邪神と一体ではない」と主張する流れです。それが老王たちの誘導だったとわかったあとで、ユグノア城は魔物の大群に襲われます。これこそ「16年前の悲劇」ですが、テオ冒メンバーはこの悲劇を回避するために動き出します。

 魔物たちはパワー系モンスターを先頭におしたてて乱入してきた。各所でユグノア騎士団が応戦しているらしい。激しい物音が絶え間なく聞こえていた。
「アーウィンが向かったのは玉座の間か?無事だといいが……」
「お前の婿殿は信用できるのだな?」
厳しい口調でデルカダール王がユグノアの先王ロウにたずねた。
「おう。エレノアが見込んだ男じゃ。エレノアは母親のケリーと同じく、男を見る眼は一流じゃ」
「さらっとのろけるでない」
(アーウィン王はお婿らしいね、ユグノアの。つまりきみがケリー嬢と結婚してエレノアなる姫を授かった。アーウィン王はその姫の背の君というわけだ)
影のクレイがさらさらと解説してくれた。影のロウの顔がぱっと明るくなった。
(今日聞いた中で最高の話だ。ぼく、この戦が終わったら、彼女にプロポーズするんだ……)
(変なこと言わないでください)
と影のサマルが泣き声まじりに言った。
(この状況、かなりまずいですよ)
 二人の王がいるのは階段を上ったところにある長い廊下の途中だった。生まれたばかりの勇者が少しでも遠くへ逃げのびられるように、二人はそこで魔物の群れを食い止めるつもりらしい。
 緑のコートの老人、ユグノアの先王ロウが言った。
「まちがいなく、おぬしのところの小さなマルティナ姫もアーウィンが保護していよう。そのことは案ずるな」
(マルティナ姫とは、俺の娘なのか?)
小声で影のゼフがつぶやいた。
「しかし、まずいの」
ロウは魔物のようすを探りながら、肩で息をしていた。
「アーウィンをイレブンたちの避難にあてると、ユグノア騎士団全体の指揮をとる者がおらん。これほどの敵に部隊ごとのバラバラで戦わねばならんとは」
(だいじょうぶかな、“ぼく”。もうはあはあ言ってるよ。限界来てるな)

風雲ユグノア城

第ニ話 ユグノア城強襲

2019年8月26日(月)アップ予定