次回予告

次回予告

残りあと二話となりました。あっちこっちロジックに穴やほころびがあるのは承知の上ですが、読んで楽しいことを優先してさくさく謎解きをすすめます。サブタイトルでネタを割っているので謎も何もないですけど。さて、この連携技名シリーズの第一作「アクロバットスター」でカミュに掏り取りをやってもらおうと思ったのですが、そのときはお話に入れられませんでした。ダーハルーネでできなかったのをメダ女でリベンジしています↓。

 その瞬間、どん、と肩先に衝撃を感じてアイリスは声を上げた。痛みより驚きが先に来た。眼鏡が飛んだ。バランスが崩れた。手にした教科書が落ちて階段を転げ落ちていった。
「あっ」
もつれた足が空を踏んだ。落ちる、とわかってアイリスは目を見開いた。
――なんてぶざまな!
 いきなり何かが体を支えた。
「おい、大丈夫か」
すれ違おうとしたカミュが、アイリスの背に腕を回して抱きとめたのだった。
「あ、あの」
 全身に冷汗が生まれ、顔面が熱くなった。
 口をぱくぱくしても言葉が出てこなかった。
 アイリスの真上からカミュがのぞきこんでいた。晴れた日の海の色の青い瞳に真っ赤になった自分の顔が映っていた。
「悪かったな。オレがよそ見したせいでぶつかっちまった」
アイリスの背を支える腕はこゆるぎもしなかった。やっぱり殿方ですわね、とアイリスはぼんやり考えた。
「あんた、ホントにケガとかねえか?」
口調はぶっきらぼうだが、見つめる目は真剣だった。

妖精たちのポルカ

第八話 小さなメダルがはこぶもの

2018年8月24日(金)アップ予定