次回予告

ホメロス戦記・七人の傭兵

今回の作戦に出てきた誘導路なんですが、もともと一本道になっているプチャラオ村の階段道の両側に壁を建ててモンスターを招き入れるために人工的に作る、という設定です。モンスターの中にもパワー系がいるので重くて頑丈な壁を設置します。↓は、あちこちに木枠を置いてそのなかに小石をごろごろ詰めるという工事を村人全員プラス傭兵たちも参加して行っているところ。二人がかりで大量の小石をつるしたもっこを棒につるして運搬しています。暑いので参加者は上着を脱いで上半身をさらしています。女性のマルティナと、乙女のシルビアは着たままです。

「モンスターが村を偵察に来てます!」
イレブンが言うと、ホメロスの顔色が変わった。
「チェロンの話だと、すごく大きなハチに乗った青い小人が二人だって」
ついにホメロスは棒を下した。
「シルビア、一人で運べるか?」
シルビアは、両手を膝がしらにつけてかがみ、荒い呼吸をしていた。
「ええ、やるわよ。ホメロスちゃん、お仕事なんでしょ?いってらっしゃい」
荒い呼吸をしながら、それでも笑顔を見せた。
「恩に着る」
そう言ってホメロスは子供に向き直った。
「チェロン、どこでやつらを見た?案内できるか?」
チェロンはしげしげと半裸の軍師を見上げた。
「大人には登れないとこだども、行ってみるだよ」
ばさっと音を立ててホメロスが腰に巻いた白いブラウスを広げ、腕を通した。白鳥が羽ばたくようだ、とイレブンは思った。

ホメロス戦記・七人の傭兵

第七話 軍師策をめぐらす

2021年6月6日(月)アップ予定