妖精関係台詞集    2.春風のフルート(5)

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自宅地下室
ベラ「来てくれたのねっ。私はエルフのベラ。じつは私たちの国が大変なの!それで人間界に助けを求めて来たのだけれどだれも私に気がついてくれなくて……。気がついてほしくていろいろイタズラしたわ。そこへあなたが現れたってわけ。シッ!ちょっと待って。だれか来たみたいだわ」
パパス「話し声がしたのでだれかいるのかと思ったがお前ひとりか……。ここはとても寒い。ひとり遊びもそこそこにしてカゼをひかぬうちに上がって来るのだぞ」
ベラ「やっぱりほかの人には私は見えないみたいね……。とにかく私たちの国に来てくれる?そしてくわしい話はポワンさまから聞いて!」
《階段ができる。登っていく》

妖精の村
ベラ「来てくれたわね。さあポワンさまに会って」(強制移動)
玉座の間
ベラ「ポワンさま、おおせの通り人間族の戦士を連れてまいりました」
ポワン「まあなんてかわいい戦士さまですこと」
ベラ「め、めっそうもありません。こう見えても彼は……」
ポワン「いいわけはいいのですよ、ベラ。すべては見ておりました。○○○と言いましたね。ようこそ妖精の村へ。あなたに私たちの姿が見えるのはなにか不思議なチカラがあるためかも知れません。○○○、あなたにたのみがあるのですが引き受けて もらえますか?」
「いいえ」ポワン「そうですか……。残念ですがしがたありませんね」
ポワン「じつは私たちの宝、春風のフルートをある者にうばわれてしまったのです。このフルートがなければ世界に春を告げることができません。○○○、春風のフルートを取りもどしてくれませんか?」

「はい」ポワン「まあ引き受けてくださるのですね!ベラ、あなたもおともしなさい」
ベラ「はい、ポワンさま」(仲間になる)
ポワン「○○○、あなたが無事にフルートを取りもどせるよう祈っていますわ」
玉座横の妖精「私たち妖精には剣をふるう力はありません。○○○さま、どうかポワンさまの願いをかなえてあげて下さいませ」
ベラ「たしかに私たち力はないけど呪文はそれなりに使えるの。だから補助はまかせてね」

樹木の宮殿の中:二階
シスター「ここは季節をつかさどる妖精の国。このまま春を告げられなければ世界は冷えきってしまうことでしょう……」
ベラ「このままだと世界中が凍ってしまう日が来るかも知れないわね」

同:一階
奥の妖精「まあ!あなたがフルートを取りかえすために呼ばれた人間の戦士ね!?フルートをうばった盗賊はなんでも氷の館に逃げこんだそうよ」
ベラ「氷の館か……。ただでさえ寒いのにもっと寒いところへ行かなきゃいけないのね」
手前の妖精「ここから北に行くと冬の国。そこには氷の館とよばれる城があるそうですわ。ただ氷の館の入り口はかたくカギで閉ざされていると聞きます」
ベラ「だから氷の館の中がどうなっているか知る妖精はひとりもいないのよ」

同:外のポーチの妖精「ここから眺める春の景色はとても美しいのよ」
ベラ「妖精の村の春は桜が咲き乱れて風すら桜色に染まって見えてそれはもうきれいなのよ!」

村の中
村の妖精1「ポワンさまも考えが甘いのよ。妖精も人間も魔物ですらみんなで仲良く暮らそうだなんて。だからフルートを盗まれたりするんだわ」
ベラ「私はポワンさまの考えに大賛成だからああいう言葉を聞くと悲しくなってしまうの。みんなで仲良く暮らせる日が来るといいのにね」
村の妖精2「わたし知ってるよ。フルートを盗んだ悪者は北の方に逃げて行ったって」
※ベラはリアクションなし

老人「あわわわ!おぬしが連れているのはまさしくキラーパンサー!まだ小さいとはいえ地獄の殺し屋キラーパンサーが人間になつくとは信じられんわいっ」
ベラ「えっ!?その子ネコってキラーパンサーだったのね!?も、もちろん知ってたわよ。だから○○○のこと最初からただ者じゃないって思ってたわ」
スライム「ポワンさまは本当にやさしい方だよ。ボクみたいなスライムもこの村に住まわせてくれるから」
ベラ「あのスライムくん、いつだったか急に邪悪な心が抜けちゃったみたいで……。群れにも帰れずさまよっていたところをポワンさまに救われたのよ」
宿の中のドワーフのよろず屋(店の台詞)
ベラ「ドワーフって妖精の国では商売をしたりものを作ったりして暮らしていることが多いのよ」
風呂に入るホネ「ああいい湯じゃわい。骨までしみるのう……。ところで西の洞くつに住むドワーフの話を知ってるか?」

「いいえ」ホネ「なんでも盗賊のカギの技法をあみだして村を追い出されたそうだ。ポワンさまの代なら追い出されなかったのに。あわれなドワーフだよな」
ベラ「先代の方はとても厳しい方で本の少しでも平和が乱れることを嫌われたの。その先代さまもお亡くなりになりポワンさまがあとを継がれたばかりなのよ」

フィールド上
「フルートを取りもどすなんて私たちだけでできるかしら。あたなたはとっても小さいし」
「目の前にあるのは一面の雪景色。本当ならもうとっくに春が来て花が咲き乱れているはずなのに……。」

妖精の村
「こんな大変なときだけどそれでもやっぱりここに帰ってくるとホッとするわね」

西の洞くつ 

洞くつの中
「私、洞くつに入るのってはじめて。そもそも妖精の村からさえあまり出ることがなかったのに……」
「洞くつにもぐるのは初めてだったけど私もうゲンナリ……。今だって息がつまりそう。○○○はよくへいきね。感心したわ」
「もし私ひとりでこの洞くつに入ってたら出られなくなってたかも……。はずかしいけど……私ってすごい方向オンチなの。あなたがいてくれて助かったわ」

スライム「うわ!人間と妖精だ!フルートを盗んだのはボクじゃないよっ。ザイルがやったんだよ!」
ベラ「いきなりボクじゃないとか言い出すなんてあやしいわ。……でもザイルって誰だろうね?」

ドワーフ「まったくザイルにはあきれてしまうわい!わしがポワンさまに追い出されたとカンちがいして仕返しを考えるとは……。妖精の村から来たお方よ、おわびといってはなんだがカギの技法をさずけよう。カギの技法はこの洞くつふかく宝箱の中に封印した。どうかザイルを正しき道にもどしてやってくだされ」
ベラ「ホントにあきれちゃう。ポワンさまを逆うらみするなんて!……ところでザイルって誰よ?」

サンタローズ村の朝
パパス「おはよう○○○。ずいぶんうなされていたが悪い夢でも見たのか?なに?妖精の国が大変だと?わっはっはっ寝ぼけているな。父さんは調べることがあるので今日は家にいるが、お前は村の外にでたりしないようにな」
ベラ「もちろん妖精の国のことは夢なんかじゃないわ。こうして私と話していることがなによりのショウコでしょ?」
ベラ「あなたのお父さん強そうね。本当はこういう人のチカラを借りたかったわ。あっごめんなさい、別にあなたが不満だって言ってるわけじゃないの」
(地下室の階段を登っているとき)「妖精の国へもどるのね。さあ気合を入れて戦いに行きましょう!」

フィールド上(鍵を取ったあと)
「あなたってけっこうすごい子のような気がするわ。私の目に狂いはなかったわね」
「私は今まで魔物を防ぐ戦いしかしたことないの。だからこうやって向かっていく戦いにはなれなくて……。なんだかきんちょうしちゃうわ」
「いつもなら冬でもここまでは寒くならないのに……。なんだか悪意を感じる寒さよね」

氷の館 

ベラ
「今が夏だったら涼しくていいんだけど冬にこういうところはイヤよね」
「この建物ってきれいだけどさっむ~い!」
「いったい~い!もう!ここの床ったらツルツルすべるし落とし穴はあるしイヤになっちゃう!」
「ポワンさまがきっと見ていらっしゃるだろうからがんばらなくっちゃ……!」

ザイル「なんだおまえは?このザイルさまになんのようだ?あっ!?さてはポワンにたのまれてフルートを取りもどしに来たんだなっ!?ポワンはじいちゃんを村から追い出したにくいヤツだ!フルートが欲しければ力ずくでうばってみろっ!」
「くそー!お前はなかなか強いな……。え?じいちゃんを村から追い出したのはポワンさまじゃないって?けど雪の女王様が……」

(雪の女王が現れる)
女王「ククククク……とんだジャマが入ったこと……。やはり子供をたぶらかしてという私の考えは甘かったようですね。こんどは私が相手です。さあいらっしゃい!」
(中ボス戦)
「グググググ……!ああ身体が熱い……ぐはあ!」

ザイル「なんだ雪の女王さまって悪い怪物だったんだっ!オレだまされてたみたいだなあ……。うわーっまずい!じいちゃんにしかられるぞ!帰らなくっちゃっ!あっそうだ!春風のフルートはそこの宝箱に入ってるはずだぜ!忘れずに持って行けよ、じゃあなっ!」
ベラ「ザイル、行っちゃったね。それにしてもごめんなさいのひとこともないのかしら!」
「さあ早く春風のフルートを!」
「それにしてもあなたってなかなかやるわね!すっごくかっこよかったわよ!」
「まだ寒いままだけど気分はひと足先に春って感じ!」
「ポワンさまがきっとお待ちだわ。さあ妖精の村へ急ぎましょう!」
「あなたってすごいわ!本当に不思議なチカラを持っているみたい……」

妖精イベントエンド

妖精1「ふ~ん雪の女王というのがウラで糸を引いていたの?いったい何者かしら……」
ベラ「たしかに気になるけど……でももうたおしちゃったんだし大丈夫よね?」
妖精2「ポワンさまのフルートをとりもどしてくらたのっ!?うわーおにいちゃんってすごいね!」
ベラ「本当のこというとじつは私最初○○○のこと頼りないと思ってたの。ごめんね」

スライム「やったあー!これできっと春になるよ!さあ早くポワンさまにフルートをわたしてあげて!」
ベラ「そういえばスライムってプルプルしてるけどすごく寒いと固まったりするのかしら?ちょっと試してみたかったかも」

老人「こんどの事件はだれかが世界を凍らせようとしたのかも知れんな。これがよくないことの起こる前兆でなければよいが……」
ベラ「よくないことの前兆だなんてあのおじいさん、おめでたいときにいやなこと言うわね」

ホネ「ああいい湯だなっと。あんた魔の世界を知ってるかい?そりゃ寒い所でなあ……おらあもうあんな所には帰りたくないね」
ベラ「この世には今いる妖精の世界とあなたが住む人間の世界、そして魔の世界があるそうよ。えっ?魔の世界はどこにあるかって?…………どこだろうね」

宿の店主「どひゃ~!フルートをとりもどしたですって?あなた見かけによらずやりますね」
ベラ「本当に見かけによらず○○○って強いのよね。人間ってみんなこうなのかしら?」

樹木の宮殿:外のポーチの妖精「ここから眺める春の景色はとても美しいのよ。ポワンさまがフルートを吹けばたちまちあたたかい風が春の花々を運ぶでしょう」
ベラ「春を告げるにはポワンさま自身がフルートを吹かないとダメなの。ポワンさまが音色を奏でられた瞬間、春は始まるのよ!」

同:一階妖精(本棚)「まあ!あなたがフルートをとりもどしたの?人間も時々は役に立つわね」
ベラ「ゴメンね、○○○。妖精の中には人間をあまり好きじゃない人もいるから……。でも今日のことでそういう人も人間のことを見直したと思うのよ」
一階妖精(机)「あなた方のたたかいはポワンさまも心の目でごらんになっておいででした。あなたはこの国の救い主ですわ。どうもありがとうございました」
ベラ「うっやっぱりポワンさまずっと私たちのことごらんになっていらっしゃったのね。私変なことをしたり言ったりしなかったかしら……。う~ん……う~ん……」

同:二階
シスター「ここは季節をつかさどる妖精の国。このまま春を告げられなければ世界は冷えきってしまっていたことでしょう……」
ベラ「春はもうすぐね。咲きほこる花に早くつつまれたいわ!」

同:三階
玉座の脇の妖精「これで世界に春を告げることができます。ありがとうございました」
ベラ「さあ○○○、フルートをポワンさまに……」
ポワン「まあ!それはまさしく春風のフルート!さあ○○○あなたのお顔をよく見せてくださいな。○○○、よくやってくれました。これでやっと世界に春を告げることができますわ。なんとお礼を言えばいいやら……そうだわ約束しましょう。あなたが大人になりもしなにかに困ったとき、再びこの国を訪ねなさい。きっとチカラになりましょう。いいですか?よく覚えておくのですよ。さあそろそろお別れの時です」
ベラ「○○○、あなたのことは忘れないわ。あなたも私のこと忘れないようにこれを持って行ってね」
《○○○は一本の木の枝を受け取った》
「その枝は今は寒くて枯れかかっているけど……世界に春が告げられればすぐに元気になると思うわ。それじゃあ元気でね、○○○」

《ポワンは春風のフルートをそっとくちびるにあげた……》

(小鳥のさえずりのような美しい音色。枯れた大樹に次々と桜が咲き、薄紅色の花びらが大量に落ちてくる。いつのまにか主人公は下の地下室へ。金色の階段は消えてなくなっていく。そのあとに一枚の花びらがひらひらと頭上へ舞い落ちてくる。)