シャークアイ台詞集    1.コスタールまで

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コスタール
---初めて入ったとき---
城の地下の女中 「王様の親友でもある海軍の長のシャークアイ様はとても立派なお方だったんだけどさ。海の魔物をやっつけたことで魔王の怒りを受け、攻撃されたときもわざと自分たちの船に注意を向けさせて遠くまで海を渡ったんだよ。そうでなければこの国はあの時全滅させられてたはずさ」

宿屋の酒場
兵士「海賊マール・デ・ドラゴーンのことを知っているか?」

(いいえ)「かつては最強と呼ばれた海賊だが、王が総領のシャークアイと契約してこの国の海軍になってもらったのさ。そうすれば海の魔物に恐れることなく貿易船が出せるからな。けど、そのせいで、かえって魔物の親分に目をつけられてこのありさまよ」

(はい)「あの総領シャークアイには海の男でなくても一度はあこがれたもんよ。海賊なのに弱いものには手を出さず、海の魔物たちをやっつけ世界中の海を渡る。いいよなあ」

バニー「キャプテン・シャークアイってあたしもあこがれてたのに、残念だわ。この国が闇に封印されたとき魔物に刃向かったからって魔王の呪いをかけられてマール・デ・ドラゴーンの船ごと遠い海で永遠の氷漬けにされたしまったんですって」

宿屋2Fの商人
「いえね、私たちはもう何年もこの国に足止めされてしまって参っているところなんですよ。かつて史上最強と呼ばれた海賊マール・デ・ドラゴーンと契約を結んだ国というから見に来たのに」
同女
「私たちは芸をしながら世界のあちこちを回っていたの。といってもユバールの人たちみたいに本格的じゃないけどね。あ~あ、これからどうなるのかしら?あたしも伝説の踊り子ベレッタみたいになりたかったのに」
アイラ「ベレッタって確か伝説の踊り子ライラの一代前の踊り子の名前だわ。この時代、まだライラは生まれてないのかしら?」

教会の兵士
「ああわれわれ兵士の力が及ばなかったばかりにこんなことになろうとは。これというのもわれわれがみな、史上最強の海賊シャークアイ様のチカラに頼りきっていたためおのれの腕を(略)」

灯台2Fの兵士
「コスタール王は戦いを嫌い、兵士にも実践訓練をさせなかったのです。そんなわが国に暴力ではない戦いがあることを教えたのが総領シャークアイどの。わがコスタール王の親友でした」

城2Fのメイド
「アニエス様はわが国の王がキャプテン・シャークアイ様よりお預かりした大切なお方。ご病気でお休みお所ですのでどうぞお静かに」
アニエス
「うう~ん、う~ん、シャークアイ…そこにいるの?う~ん…あなた、シャークアイ…じゃない?」
メイド「まあっ、アニエス様!?いけませんわアニエス様!お休みにならないとお体にさわります」
ア「アラ、私…ごめんなさい。昔の夢を見ていたものだから」
メ「さあ、アニエス様ベッドへお戻りください」

3F兵士
「わが王はご自分の悲しみなどあまり口にされませんがかつてコスタールが魔物に襲われたとき、最愛の奥様を無くされたのです。ですから同じ思いを親友にさせたくないとお考えになったのでしょう。シャークアイさまがあの決死の船出をなさったときアニエス様をわが国に預かったのです」

城二階バルコニーの楽士 

「こうして暗い海を眺めていても目を閉じればかつての幸せな日々が思い出されるようです。私はコスタール国の楽士として長い間皆さんと暮らし、そして旅をともにしてきました。特にわが国の誇る海軍マール・デ・ドラゴーンとの船旅は最高の思い出です。そう…今でもこのさざ波にまざってあのときの賑わいが聞こえてくるようです

(以下回想シーン)

(舵の座 甲板には楽士がいて会話を聞いている)
カデル「キャプテン・シャークアイ!はあ、はあ…シャークのだんな!」
シャーク「どうした、カデル?出航の準備がととのったのか?」
カ「いやそうじゃなくて例のお客さんがこの船に乗り込んできたんですよ。われわれの船がこの港によるって情報を誰かから聞いたらしいんでさあ。キャプテン・シャークアイ?聞いてます?」
シ「ああ…聞いているよ、カデル。やっこさん、ついに来たか。ふむ…まあ俺たち一族もそろそろ大きな目的を持つべき時代かもしれんな…」
カ「まあわしらは今までどおり、ただ海を暴れ回るってのも好きですがね。われらが総領シャークアイ殿の決定にはどこまでもついていきまさあ」
シ「わっはっは!たのもしいことだな。ではお客人に会ってくることにしよう。船での準備は頼んだぞ、カデル」
(甲板)
シ「これはコスタール国の方々、こんなむさくるしいところへようこそ!それにしてもコスタール王はあいかわらず物好きなお方のようですな。仮にも一国の大臣をわざわざ出向かせるとは」
大臣「相手があなたですからな、キャプテン・シャークアイどの。当然のご命令でしょう。それに今日こそはよいお返事が聞けるものと確信してまいったしだいです」
シ「海賊マール・デ・ドラゴーンと手を結ぶためうまい話を持ち込むやからは今までも多かったがあんたの国の王とだけは契約を結んでもよいかも知れぬと俺は考えている。なぜだかわかるか?大臣殿?」
大「はて…私のような凡人にはシャークアイ殿のお考えははかりかねますが」
シ「…まあいい。聞かれても教えるつもりはないからな。わっはっは!」
水夫「シャークアイ様!出港準備がととのいました!行き先は予定どおりラグラーズの港でよろしいですか?」
シ「…いや。行き先を変更する。目的地はここより北西のコスタール国だ!」
水「はっ!!了解いたしましたっ!」
シ「大臣殿?何をぼうっと突っ立っておられる?長旅の準備はすべて整っている。さあ船室に入ってゆっくりとくつろがれよ」
大「シャ、シャークアイどの!感謝いたしますぞ!」
カデルの声「目的地変更!北西へ向かう!!イカリを上げろーっ!!ヨーソロー!!」
(数日後甲板)
アニエス「すてきな曲ね。とても心が安らぐわ」
楽士「これはアニエス様。起こしてしまいましたか?申し訳ありません」
ア「いいえ。眠れなくて困っていたところなの。お陰で落ち着いて眠れそうよ」
楽「それはようございました。コスタールの国に着くまであとほんの数日…あちらでは大変な歓迎を受けるでしょうから今のうちにお体を休めておかなくては」
ア「ふふ…心配しなくてもだいじょうぶよ。私はこれでもシャークアイの妻ですもの」
楽「不思議ですな、アニエス様。あなたはかつてどこかの国の王女様だったとも言われるお方。そんな高貴な生まれのあなたが嵐にもまれる海賊の生活を長い間続けておいでとは。お国を捨ててまでシャークアイ様についてこられた理由は何なのでしょう?」
シ「アニエス!そこにいたのか。こんな夜更けにどうした?」
ア「あらあなたごめんなさい。心配させちゃって。すぐもどるわ」
シ「まったくおまえは時々この俺をヒヤヒヤさせるよ。じゃあ部屋に戻るぞ」
ア「私が夫を愛するのはきっとあの人がコスタール王に惹かれるのと同じ理由ね。シャークアイが魔物と戦い海を守ってきたのは自分の名声や欲のためじゃないの。そう…あなたの国の王がコスタールの国やまわりの世界を守ろうとしているのと同じ。私はどこまでも夫についていくわ」
(コスタール城2年後)
兵士「…シャークアイどのがわれらの海軍を率いるようになられてもう2年…王様のご期待通りマール・デ・ドラゴーンの活躍は目覚しいものです。しかし魔物はどんなに倒してもまた何倍もの数で押し寄せてきてキリがありません」
王「うむ…どうやらわれわれは闇の世界から目を付けられているようだな。これだけのことをしてきたのだから当然といえば当然であろうが…実はシャークアイ殿が明日魔物の目をひきつけてはるか沖へおびき出しそこで一気に決戦へと持ち込むつもりでおるらしい」
兵「そ、そんなキケンな!いくら最強の海賊とはいえ闇の王に狙われたらかないませんぞ。しかもつい昨夜アニエス殿のお腹に赤ちゃんがいることがわかったばかりではありませんか!」
王「わかっておる…。しかしシャークアイ殿は一度言ったことは必ず実行する男だ。われわれがとめても行くだろう。それにこれはわが国を…いや世界を救うためでもあるのだ」
(シャークアイ)「さすがわが友コスタール王!実によくわかっておられる」
王「おおシャークアイ殿、聞いていたのか。奥方アニエス殿のお体はいかがかな?」
シ「昨夜は心配をかけましたが、もう大丈夫。あの様子ならまた船旅にも出られそうだ」
王「…シャークアイ。これは友として言わせてもらうがやはり明日の船出は取りやめてほしい。闇の王の力ははかりしれん。ここでもしそなたたちの身に何かあっては…」
シ「もうわかっているはずだ。このままでは闇に封印されるのも時間の問題だということを。俺はあきらめてはいない。敵とて万能ではない。何か打つ手があるかもしれん。心配するな。俺はそう簡単にはくたばらん」
王「…そうか。正直言って行かせたくはないが、国王としては礼を言わせてもらおう」
シ「…ああ。コスタールの民は偉大な王を持って幸せだな。さて今夜はわれらが船にてわが妻アニエスのための祝いだ。後で船に来てくれ!」
(船上)
カデル「お~いっ!酒だ!もっと酒を持ってきてくれっ!」
王「…やれやれ。城の楽士まで一緒になって騒いでおるわ。わしも妻が生きていれば何もかも忘れて踊りだしたい気分だよ。なあシャークアイ、明日の船出にひとつだけ条件がある。奥方アニエス殿をコスタール城に預けてほしい。これだけは約束してくれ」
シ「…アニエスと結婚してもうなん年になるが、今になって初めて子供ができた。この決死の戦いに船出しようという今になってだ…。これは神の意志だと思わないか?俺たちに未来を築けということなのかもしれん。コスタール王よ、妻と生まれてくる子供のことをよろしく頼む」
(雨)
シ「アニエス!、そこにいるのか?」
シ「この雨で祝いの宴も終わりだ。さあお城からの迎えがお前を待っているぞ」
ア「…あなた。このお腹の子が生まれたら私またあなたと船に乗るわ」
シ「ああもちろんだ。この子はオレたちの船で育てよう。海の神が授けてくれたオレたちの子だ!オレは必ずお前のもとに帰る!」

楽士「…闇にとざされたこの国がいつかもとの平和な世界に戻れるまで…私はこの思い出を大切に守ってゆきましょう」
楽「あなた方からはなぜか懐かしい海の香りを感じます。だからなおさらはっきりと昔のことを思い出したのかもしれませんね」
アイラ「さっきの楽士さんの演奏を聞いているうちになんだか長い夢でも見ていたみたい…不思議な感覚だわ」
メルビン「在りし日のシャークアイ…そしてマール・デ・ドラゴーン…。彼らの雄姿が目に浮かぶようでござったな。いやはや見事な歌でござる」
(翌日回廊で会うと楽士は同じセリフを繰り返して消える)

---ホビットの集落へ行くことになって---
町の入り口の兵士「この猫はかつてシャークアイ殿が飼っていたので大切にしているのですが、ぼくらにもなつかなくて近づくとひっかかれるんだから困ったもんです」
ネコ「フーッ!ふにゃっ?にゃ~ん…」
ガボ「今のネコよう、なんだかアルスになついてるみたいじゃなかったか?」

(城バルコニー)
アニエス「あらあなた方はうわさの旅のご一行ね。王様からお話は聞いています。なぜかしらね、あなた方が来てからすこしづつ体が回復してるみたい。あなた方の勇気を見習って元気を出せってシャークアイが私にハッパをかけてるのかしら?ふふふ、闇の世界でもここにいると潮の香りがするなんて不思議ね」
メルビン「…ほう。やはりアニエス殿は実に美しい方でござるな。特にその笑顔は包み込むような暖かさを感じさせるでござるよ」
ガボ「やっぱりアニエスさんてきれいでやさしそうで、イイにおいがするぞ。おいら知らねえけど母ちゃんてこんな感じかな?」
アイラ「ちゃんとあって話すのは初めてだけどアニエスさんてやっぱりすてきな女性ね」

---ヒカリゴケをとって大灯台へ---
王様に寝室の寝心地を聞かれてはいと言うと
王「いやいつだったか、シャークアイを泊めた時さんざんに言われたのを思い出してのう」
(城バルコニー)
アニエス(金髪ロング、ローズピンクのドレス、ベルト黒、肩あき?)
「最近少し身体が回復してなんだかとてもシャークアイに会いたくなったわ。もしこの国の封印が解けたら永遠の氷漬けのあの船も戻ってくるのかしら?いえきっとダメね。魔王に永遠の呪いをかけられたら何百年もの間とけないはず。そのときまで私生きて待っていたいわ、あの人を…」
ガボ「そっかあ。この国の封印を解いてもシャークアイには会えねえのか。残念だな」

教会の女「ねえあなたたち、シャークアイ総領が飼っていたネコちゃんを見たでしょ。ああやってシャークアイの船が氷づけにされた海をずっと見てるの。けなげよね」

海底王の登場 

---闇の炎を消し、バリクナジャを倒したあと---
王がアニエスがいなくなったという
2Fのメイド「昨晩なんだか汚らしいご老人がここに入って来たのを見たような気がするんですが…」
城の学者「アニエス殿は最近とてもシャークアイ殿を恋しがっておられました。まさか海に身を投げられたりしていなければよいのですが」

---聖なる種火を灯台にともして---
老女「まるでシャークアイが戻ってきたかのようじゃのう…ありがたや、ありがたや」
王(礼の言葉のあとで)
「これはマール・デ・ドラゴーンの一族を率いる総領に代々伝えられるという伝説の剣。かつてシャークアイが最後の戦いに出航する前夜、お守りにとわしにくれたものだ。これはアルス殿のような方にこそ、使っていただくべきであろう。アニエス殿はまだ見つかっておらぬが、ここにおられれば同じ事を思うに違いない。さあ、この、水竜の剣を!」
(老人来る)
「ふむ、わしか?名乗るほどの者ではないが…わしゃ海底の王。水の精霊様にお仕えするものじゃ」
大臣「か、海底の王!?そのような方がなぜここに…」
海底王「ふむ、お前さんたち、アニエスを探しておったじゃろう?じゃから伝言を伝えにな」
コ王「海底の王と申されましたな。なぜあなたがアニエス殿の伝言を?」
海底王「お前さんは話がわかりそうじゃな。単刀直入に言おう。アニエスは今海の中におる」
兵士「や、やはり海に身を投げられたので!?なんと早まったことを…」
海底王「これっ!勘違いするでない!誰が死んだといったのじゃ。アニエスはもうずいぶん前から神に祈っておった。どうしてもシャークアイに会いたいとな。じゃがかの船は永遠の呪いの氷の中。たとえ魔王が滅んでも氷が溶けるのは数百年も先のことになろう。当然そのときにはアニエスもお前さんたちも生きてはおらぬ。
 じゃがアニエスは願った。シャークアイが目覚めるときまでどうしても生きていたいと。その想いははるか海底のわしのところまでわしのところまで届いたものじゃ。わしゃたいしたチカラはないが海に生きる者にならこの手で命を与えることもできる。アニエスは決心した。その身を海に生きる者とし、永遠に夫を待ち続けることを。…そこの勇士たちが大灯台の魔物を倒しこの地への封印のチカラが弱まったときわしはアニエスを迎えに来たのじゃ」
コ王「なんとそのようなことが…アニエス殿はそこまでの決心されたというのか」
海底王「おわかりじゃろうがわしゃたいしたチカラは持っておらん。いったん人魚となり永遠の命を与えたアニエスをまた人間に戻すことまではできん。しかしこれでアニエスはシャークアイの目覚めを見守ることができる。コスタール王、皆さん、今まで本当にありがとうとそう伝えてくれと言っておった。アニエスのことを悲しまないでやってくれ。ではわしゃこれで帰るぞ」
大臣「お待ちくだされ。お聞きしたいことが…この地が封印されたとき、失われたアニエス殿のお腹の子は?あなたならもしや何かご存知なのではありませぬか?」
海底王「ふむ、そうじゃな…マール・デ・ドラゴーンははるか昔水の精霊の力を受け継いだといわれる一族。しかもその総領には代々その身に精霊の紋章を持つ者がなったといわれておる。
 ならばアニエスの子、つまりシャークアイの子は精霊様の守りを受けておるかもしれん。こりゃわしのカンでしかないが、シャークアイの子は魔王に奪われたのではなく精霊様が守られたのではあるまいか?
 おそらくどこか安全な時代へ運命をたくされたのかもしれんが、わしゃ本来人間の世界へ首を突っ込むことは禁じられておるでな。じつのところはよくわからんのじゃよ。ともかくこれでこの地の封印は解かれた。お前さんたちに精霊の加護があるよう…では、さらばじゃ!」

---現在のコスタール---
ホビットの集落=コスタール城の地下図書館
学者「はるか昔初代コスタール王は魔王の手から国を守るため最強の海賊と手を結びました。しかしそのことは魔王の怒りを呼び海賊マール・デ・ドラゴーンは永遠の呪いの氷づけに。しかし伝説の旅の勇者の活躍で魔王に封印された国々も元の世界に戻りそして魔王の力もすでに尽きており世界は今の平和な姿を取り戻した、と。それが私が調べて大体わかったことなのです。がどうしてもふに落ちない!魔王が滅んだのなら海賊船の氷はなぜ溶けないのでしょう?それだけがわからないのです」

コスタール王「やっほ~、旅のお客人!元気にカジノしてる?あそこはわしの先祖が旅人や海賊たちのために開いた娯楽場だから寄っていってよね。そらっ、わしからのプレゼント!特別会員証をあげちゃおう!いやあ、平和っていいよね!」

---コスタール市---
教会の兵士
「大昔に名をはせた最強の海賊マール・デ・ドラゴーンは魔王の呪いで氷づけにされたらしい。そして未だに氷づけのままどこかの海をさまよっているというウワサだ」
城の地下の食堂
「だって氷付けの海賊船なんて話いかにも作り話っぽいしね。でも本当に見たって人がいたんですよ。なんでも大砂漠の南端の岩山の入り江で、とか」

---氷漬けの洞窟---
アイラ「コスタールで聞いた海賊船がこんなところで氷づけにされてるなんて信じられないわ」
メルビン「あれに見える巨大な氷はコスタールで聞いた海賊船?しかし呪いは解けておらぬようだ」
ガボ「滝の底の方になんかすげえもんが見えるぞ。でもあんなところにはいけないよな」

---最初の魔王戦の前---海の底
海底王「お前たちの聞きたいことはわかっておるぞ。シャークアイの奥方アニエスのことじゃろ?まっこと悲しき決意であったが、あのいちずな想いは水の精霊様もどこかで見守っておいでじゃろう。いつかはシャークアイと会える日が来るじゃろうて」
海の女「アニエス様のこともとても気にかけていて特別なチカラをふりしぼって祈りの呪文をかけたのよ。アニエス様を再び人間に戻すのは無理だけど、一年に一日だけは戻れるようにって。その分だけアニエス様が年を取ってしまうけど、そうすればいつかは会えるかもしれないでしょ?あんなに愛している夫のシャークアイ様と…」
アイラ「それじゃ1年に一度二人は人間の姿で会えるのね?海底王もイキなはからいをするじゃない」

---再封印後、メルビンのみでコスタール王のところへ---
コ王「やっほっほーっ、旅の人ーっ、元気してるーぅ?…おっといかんいかん。今はそんな軽い気分で話している場合ではなかった。コホン
 …旅の方よ、よくぞまいられた!本来なら歓迎の席でも設けるところだが、今はそれどころではないのだ。わしは神に呼ばれて神の城へ行き、そこで神のことばを聞いた。だがわしには、どうしてもそれが本当に神の言った言葉とは思えなくてな。
 わしの考えが正しければこれから恐ろしいことが起こるにちがいない。いやすでにもう起こっているのやも知れぬな。消し去られた大地…この国もいつ同じような目に会うかわからぬのだ。ところでそなたたちは何用でここへまいられたのかな?(略)」