愛しの魔法戦士~ヘンリーについての考察~

このページは、プレイヤーキャラとしてのヘンリーについての、とんぼの考察です。好き勝手書いておりますので、思い込み、誤解などがありましたらご容赦ください。また、そのようなまちがいなどはメールやコメント等で教えていただけると幸いです。

 管理人はヘンリーの性格や言動については、小説のページでやまほど語っていますが、ここではプレイヤーキャラとしての彼について考えてみたいと思います。

 まず、下の表を見てください。この三人は、それぞれレヌール城イベント、妖精の村イベント、ラインハットイベントで、主人公のパーティに加わり、イベントが終わるとパーティを抜けるキャラクターです。

キャラ名 攻撃呪文 補助呪文 その他
ビアンカ
Lv12
メラ、ギラ マヌーサ、ルカナン、ラリホー  
ベラ ギラ マヌーサ、ルカナン ホイミ
ヘンリー メラ、イオ マヌーサ、ルカナン、メダパニ トヘロス

 

 攻撃呪文1,2種と、代表的な補助呪文、その他、という組み合わせが共通しています。実際に戦っていても感じるのですが、主人公は打撃の主力であり、同時に回復役でもあります。三人のイベントキャラは、1)相手の動きを止めるか弱める、2)複数を1ターン内で攻撃する、という役割を担うことになります。

 じつは、とんぼは長いこと感じてきたのですが、5主人公はDQ3で言う僧侶系なのではないでしょうか。回復系呪文に秀でていることと、メインの攻撃呪文がバギ系だというあたりがポイントでした。(最強の武器が剣ではなく杖だ、というあたりもなんとなく僧侶らしさを感じます。)同じ感覚で言ってしまっていいとすれば、上にあげた三人は、役割から見ていわば魔法使い系ではないかと思います。

 小さなビアンカとベラに関しては魔法使い系としてくくっていいと思うのですが、ヘンリーの場合、そう言いきってしまうには、違和感がありました。その原因が、役割の移り変わりだと思います。下の表をご覧下さい。

キャラ名 ヘンリーLv16 主人公Lv16 ピエールLv16
ちから 49 57 61
すばやさ 39 40 60
みのまもり 24 19 52
かしこさ 42 22 33
うんのよさ 33 12 42
最大HP 100 125 142
最大MP 62 53 47

 

普通にプレイしていれば、主人公、ヘンリー、ピエールが同時にレベル16になることはありません。が、あえて同じレベルで比較します。

ヘンリーの”ちから”は、この段階で主人公の86%ほどになります。最大HPも80%ほど。最大MPは116%という計算になりました。上にあげた2つの役割に加えて、これだけのパラメータがあれば、第二打撃役を引き受けることができます。主人公とヘンリーの二人だけでパーティを作るなら、ヘンリーはたいへん頼りになるキャラということになります。

しかし。このときは青年時代前半。モンスターたちがパーティに続々と参加してきます。たとえば仲間になりやすいスライムナイトのピエールが入ると、どうなるでしょうか。”ちから”は10ポイント以上、最大HPは40ポイント以上ヘンリーをうわまわっています。打撃はピエールと主人公の2人で十分。この時点でヘンリーは、無事”魔法使い”役専門におさまるわけです。

彼はたぶん、ゲーム中盤の”お助けキャラ”です。モンスターたちや、本物の魔法使いであるビアンカやフローラが入ってくるまでのツナギだと思います。グリンガムの鞭を装備できてしまうのも、彼女たちの代理だからではないかと考えています。ある意味、便利すぎるので、ゲームバランスのために早々に離脱させられるキャラなのでしょう。

このへんまでは、読んでいる方によってはもうわかりきっているようなことを書いているだけですが、ここから先は我田引水。

もちろんヘンリーは、シナリオの上ではラインハットのイベントが終わると同時にパーティを離脱してしまうのですが、もし彼がそのままくわわっていたら、どうなったでしょうか。ジローさまのご協力を得て、レベル45での比較をしてみました。

キャラ名 ヘンリーLv45 主人公Lv45 ピエールLv45
ちから 131 159 138
すばやさ 175 110 112
みのまもり 103 61 60
かしこさ 117 88 68
うんのよさ 147 94 73
最大HP 205 336 316
最大MP 94 197 120

 

すばやさとかしこさが高くなることがわかります。これは”魔法使い”役としてたいへんふさわしいのですが、彼は”ちから”が主人公の82%ほどあることになります。くわえて”みのまもり”(と”うんのよさ”)が反則なほど高く、さらに”魔法使い”にはあるまじきことに、最大MP が低くなっています。

このヘンリーLv45は裏技でつくられたキャラなので、こんな奇妙なパラメータになったのだと思いますが、やはり、”魔法使い”にしては最大MPが低く、最大HPとちからが異常に強いです。まるで、”魔法使い”と”戦士”という相反するふたつの顔をもっているように見えます。

さきほど5主人公を、DQ3で言えば僧侶系、と評しましたが、DQ6で言えば、僧侶+打撃役で、パラディンあたりではないかと思います。ならばヘンリーは戦士+魔法使いと考えて、魔法戦士系ではないでしょうか。DQ6に先駆けて?いいえ、魔法戦士には、じつは長い伝統がありました。ステータス画面によれば、DQ界最初の魔法戦士は、誰あろう、サマルトリアの王子(DQ2)です。

彼もまた、後からムーンブルグの王女が参入するために役割が微妙に変わるキャラです。そして、ローレシアの王子を常に補助する立場にあります。

パーティになくてはならないのですが、魔法戦士は補助役、永遠のナンバー2です。彼らがどんな思いでそれぞれの主人公たちを見ていたのかを考えはじめて以来、わたしは小説を書いてきました。そして彼ら魔法戦士たちにゲーム本編から逸脱した役割を与えたくもなりました。どうしてこんなに気になるのかわかりません。もしかしたら、こんな立場を与えられた彼らのことを、”親友キャラ”と呼ぶのかなと思っています。

※この考察に使用したデータのうち、レベル45のものは、サイト「路地裏の小さな集会所」管理人ジローさまの採集されたものをお借りしました。ジローさま、どうもありがとうございました。(とんぼ)