この作品を書いたのは、２００３年の暮れから２００４年の春先だったと思います。ちょうどＤＱ５がＰＳ２でリメイクされるというので、浮かれ気分でいたころでした。リメイクを祝っていくつか特別に作品を用意したうちの一本がこの「十年目の奇跡」でした。
ところが。舞台をアルカパにし、青年時代前半初めてアルカパを訪れたときの話にしたのですが、異様に暗い物語となってしまいました。ヘンリーは冷酷な、人の命を取ることをなんとも思わない殺人者として登場します。
いくらなんでもリメイク祝いにこれは出せない、ということでお蔵入りとなりました。が、作品の一部は、その後「温度」と「サマルトリアの王子～アーサー」で使いまわしています。そんないわくつきですが、 気にならない、という方だけ、どうぞ。
★気にならない、という猛者なみなさまのおかげで一ヶ月で撤去するはずだった「十年目の奇跡」は作品一覧に残留することになりました。どうもありがとうございました。（２００７年３月）