ラムダの祈り

★DQ11/DQ11S未プレイの方にはネタばれとなります。

初めてDQ11をプレイしたとき、たいていのプレイヤーと同じように大樹の異変後の成り行きは衝撃的でした。その影響のせいか、けっこう長いこと、ベロニカはとんぼにとって謎のキャラでした。彼女はあの時とっさにあれだけの対応をすることができたのか?それとも最初から覚悟していたのか?だとすれば、何が起きるかをいつどうやって知ったのか?そもそもベロニカとセーニャは捨て子のはずだが、セニカとの血のつながりはあるのか?実の両親はどこに?ベロニカはセニカの笛を吹ける(@忘れられた塔の上)、吹けない(@異変前ラストキャンプ)、どちら?そしてセーニャもまた謎でした。ラムダの弔いの夜の前と後、いったいセーニャの中で何が起こっていたのでしょうか?

……等とグダグダ考えたことを、なんとかお話にまとめてみました。ベロニカの語りの聞き手として、魔軍司令ホメロスを設定しました。「ベロニカよ、お前が妹に対して抱いている嫉妬を白日の下にさらしてやろう」に対して「やれるもんならやってごらん!」。この二人はけっこう似た者どうしだと思うのです。常に優等生であり、世話をすべき妹/弟分がいて、なかなか自分の弱さをさらけ出せない。鬱の入ったお話ですが、DQ11きっての漢、ベロニカさんの逆転劇にどうかおつきあいください。