妖精たちのポルカ

  メダル女学園は、ヨーロッパ中世風と設定されたドラクエワールドにはあり得ない場所です。文明がざっと四〇〇~五〇〇年は進んでいるのですから。寄宿舎内部には電気が通り、たぶん水道もあるようです。女子生徒たちの制服は近代以後のスタイルで、中世ではたいへんな貴重品だった文房具や書物が豊富にあります。そのくらいあり得ないんだから、いっそこの学校はロトゼタシアの特異点というか、別天地なのだと思うことにしました。

 それなら客員生徒だけではもったいない、パーティに学園生活をやってもらおうと思い、疑似現パロのようなお話をつくってみました。怪しげな魔物が学園に入り込み、女子生徒を襲って憑依しました。が、どの生徒が魔物憑きかわからないため、メダル校長の依頼で勇者一行は校内で捜索を開始します。ロウはメダル学の研究者、主人公(「イレブン」)、カミュ、マルティナ、セーニャは上級クラスの、ベロニカは初級クラスの留学生、シルビアは特別講師を装っています。