幾千の夜を越えて 第一話

「千年の独奏歌」 〔by yanagiP 様〕二次創作

 荒涼とした美しさがその谷間に満ちていた。
 谷の中央を幾筋にも別れて河が流れていた。動くものはない。あちこちにかたまって生えている灌木が、狐の毛皮のような薄い茶色の葉を強い風に揺らすばかりだった。
 樹はまったくなく、大地は灰色の岩だらけで、そのすきまに緑の濃淡の名もない草が見渡すかぎりはびこっている。河の両岸にうずくまる丘もまた同じ色をして、曇り空を背景に稜線は黒く見えた。
 手の届きそうなほど低い、重い雲が空を覆う。強い風に乗って雲は動いていた。
 雲と雲の間から太陽が顔を見せた。一瞬の光線が射し谷間のすべてを、揺らぐ草の葉の先を、浅い水面を、川岸にぽつんと立つ廃屋を、谷間の空気の色をそのものを、金と銀とに染め上げた。
 胸の締め付けられる思いのするほど寂しい、荒涼とした、それでいて強く気持ちを惹きつける谷だった。
「フィールドワークを始める」
学生たちは教授のまわりに集まった。全員がデジタルな記録装置を身に着けていた。
「天気もちょうどいい。私の経験では、なかなかの絵が撮れる」
学生たちはいそいそとあたりを見回した。アングルの見当をつけているらしい。どの顔も熱心で、野心的だった。
 教授は初老の男性だった。縁の垂れた帽子に眼鏡、セーターの上に厚手のシャツを着ている。とある大学で長年映像美術を教えている男だった。
「この土地がどんなところか君たちはすでにレクチャーを受けていることと思う」
浮かれ気味の若者たちに、教授は静かに話しかけた。
「ここは原則立ち入り禁止だ。隣接する村の住人が必要なときに許可をもらって入りこむていどだ。人目にあまり触れていない、新鮮な撮影スポットがいくらでもある」
 ダブリンを離れること数時間。ここはアイルランド島東部にあたる。昨夜一番近い町に教授一行は宿をとり地元のビールと料理を楽しんだ。フィールドワークの申請は半年も前に出されているので、あとは州警察からレクチャーを受ければ、許可は下りるとわかっていた。
「なんていうか、すっごく、ケルトですね、先生!」
若い女子学生がそう言った。
「空気までスピリチュアルだわ」
 教授は微笑んだ。その年集まった学生たちはなぜかこの谷のような情緒に強く反応する者ばかりだった。教授が思い切ってこの土地でフィールドワークをすることにしたのは、それが原因だった。
「私が最後に来たのは五年前だが、ここは変わっていないな」
 谷間の土地に彼らは来ていた。河に沿ってずっと歩けば、海岸へ出る。アイリッシュ海のかなたにグレートブリテン島をのぞむはずだった。
 この谷は特別だった。が、それ以外でもこの土地は古代遺跡や中世の修道院、そして自然の傑作たる景勝地に恵まれている。この空気、この光、この風。教授は愛する土地の息吹を吸い込んだ。
「さ、お待ちかねの撮影時間だ。自分の書いた計画書は守れるだろうね?ルートや、移動範囲に気をつけてほしい。なにもないからね」
この無人の谷間に看板や標識はない。立ち入り禁止の谷の中でも重危険地域になっている場所があるのだが、境界線らしいものは何一つなく、GPSだけが頼りだった。
「特に、帰りのバスに間に合うように、くれぐれも時間厳守で」
教授はひとりひとりの顔を見てそう強調した。
「レクチャーを繰り返すようだが、この土地がどれほど危険なところか、心得ているはずだね?」
学生たちは真剣にうなずいた。
「時間どおりにわれわれが戻らない場合、バスの運転手が警察に通報し、州警察はアイルランド国防軍に連絡することになっている。この土地に関する限り、NATO軍を要請することも彼らはいとわない」
事の重大さが浸み渡るまで、教授は言葉を切って学生たちに真顔を向けた。
「私はそんなことになってほしくない。わかるだろう?」
もちろんです、と学生たちはつぶやき、危険なところへは入らない、時間どおりに戻る、と約束した。
「よろしい。解散」
若い学生たちは男女半々だった。口々に小さく歓声を上げ、ビデオカメラを構えて四方へ散った。
 若いな、と教授は思い、その若さに漠然とした嫉妬を覚え、そんなことにやきもちを焼く自分に苦笑した。
 この前ここへゼミの学生を連れてきて指導したのは五年前だった。その前にも、もっと前にも、教授はこの特別な谷を訪れている。
「初めて来たときは、私だって学生だったんだ」
にきびの残るのっぽの若者が、今より旧式の、大型で重いビデオを抱え、細かく書き込みを入れた撮影用絵コンテを片手に、良い場所を探してこの谷を歩き回ったのだ。
「若かったとも」
ケルトの香りを色濃く残すこの谷の寂寥と美しさに惹かれ、立ち入り禁止を無視して彼は入りこんだのだった。無鉄砲な若者だった。
 数十年の時を隔て、その若者は老教授としてこの谷にいる。教授は歩き出した。
 丘を上がっていくと、ぼろぼろに崩れた低い石垣があらわれた。かつて羊を飼っていた家だ、と教授は知っていた。丘の上には、ぽつんと廃屋が立っていた。
 屋根がすっかりなくなっているが石を組んでつくった壁は何とか残っている。西側の壁のすぐ下に小さな墓標がいくつも並んでいた。もう磨滅して名前は読めなかった。
 枯れた草を踏んで教授は歩いていく。廃屋の向こう側をさらにあがると、丘の頂上へ出た。眼下に悠々と流れる河を左右から丘が迎え、その先はたれ込める雲の下にかすんでいた。
「ああ……」
人類のすべてが死滅してもこの風景はおそらく変わらない。強い風の巻く丘の頂に立って教授はそう思った。
 ひそやかな音で携帯が鳴った。フィールドワークに参加している学生からメールが届いていた。
「“彼女が暴走中”?」
今回の参加者の中に野心的な女子学生がいるのだが、その娘が制止を振り切って危険地域のなかへ足を突っ込んだらしい。
 一緒に届いたイメージは地図だった。発信者は重危険地域のすぐそばにいるようだった。今行くから動かないで、と返信を出して、教授は歩き出した。
 5年から10年の間隔を置いて、教授はこの谷間に撮影に来ていた。迷うこともなく教授は問題の場所を見つけた。メールを出した男子学生がこちらを見つけて手を振った。
「先生、すいません!」
学生は向かい風に対抗して声を張り上げた。
「彼女はどこだい?」
あそこです、と学生は言って、すぐ後ろにある丘を指差した。
「あいつ、ちょっといいところがあるからどうしても撮りたいって行っちゃったんですけど、降りてこないんです」
教授は眉をひそめた。ちょっといいところ、というのは、谷を上がりきって高くなった丘の上だった。下り坂はなく、崖になっている。崖っぷちに古い石が立ててあった。十字に円を重ねた、ケルト十字と呼ばれる形だった。
「あれは、だめだ。危険だよ。君はここにいなさい。私が連れ戻しに行くから」
レクチャーを聴いていなかったのか?小走りに丘を上がりながら、教授は小さくつぶやいた。
 ビデオカメラを持った女子学生はケルト十字のすぐ裏側にうずくまっていた。
「まったく、何をやってるんだ!」
「すいません、先生。ほんとにすぐ戻るつもりだったんです」
「では戻ろう」
「足をくじいちゃって」
見れば彼女は、片方の手で、片足のくるぶしを強く抑えていた。
「まいったな。ここへ入りこんだ理由は後で聞く。とにかくここを離れないと。さ、歩けるかな?」
「ほら、湾が見えるんです!後少し、ダメですか?海が凄くきれいなのに」
「知っているよ、さあ、立って。私の肩につかまりなさい。いいかい、ホテルへ戻ったら州警察に始末書を提出してもらうからね。大学へ出すのとはまた別に、ということだ」
「あ~あ」
教授が手を貸してその娘を立ち上がらせた。ようすを見て、下の方から男子学生が上がってきた。
「先生、彼女、大丈夫ですか!」
「足をくじいたようだ。荷物を頼むよ。早く離れないと」
三人で丘を下りかけたときだった。
 どこかで、さく、と音がした。誰かが枯れ草を踏んだのだろう。足音は規則的で早くも遅くもなかった。
 土地の人間は、許可がない限りこのあたりを歩かない。学生なら、声をかけるはず。
 戦慄が教授を襲った。
 それでも教授は振り返らずにいられなかった。
 半世紀ほどの時間が一気に巻き戻された。
 彼が、そこにいた。
 変わらぬ荒野の風景の中、青いマフラーを巻いた白いコートの男が丘の下からこちらへ向かって登ってきた。
 まだかなりの距離があった。が、ケガをした学生と老人では、逃げることなど思いもよらなかった。
 コートは、あのときから見るとかなり傷んでいた。汚れがつき、ほころびができて、白かった生地が全体にくすんでいる。首に巻き付けたマフラーも色あせ、鮮やかな青だったものが落ち付いたダークブルーになっていた。数十年がたっているのだ、と老人は考えた。
 彼の足取りはけして早くならず、とまることもない。無表情のまま機械的に彼は歩いていた。喜怒哀楽こそないが、顔立ちだけは教授の記憶と寸分たがわず、端正で、人間そっくりだった。
「先生、あれ」
学生たちは顔をこわばらせた。教授の肩越しに彼を見つけたのだった。
 ひっと女子学生の喉が鳴った。
「しっ、黙って」
教授はそう言った。男子学生がぎくしゃくと彼女を引き寄せた。
「み、見つかっちゃってますよね」
教授はうなづいた。
「動かない方がいい。彼は、動かないものを攻撃しない」
がくがくと顎を鳴らして、学生たちはじっと彼を見守っていた。
「あれが、彼なんですか」
教授はうなずいた。
「あれが、彼だ。百年前、この谷に大量死をもたらしたロボット、KAITOだよ」

 狂ったロボットなど、あってはいけない存在だった。
「約百年前。事件は唐突に起こった」
と、フィールドワーク出発前に学生達へのレクチャーを引き受けた地元の警官は言った。
「今も昔もこの谷の人口はけして多くない。それでも当時、九つの家族がばらばらにこのあたりに住んでいた。たいていは農家で、羊を飼い、冬季は町へ出稼ぎに行くことで生計をたてていたようだ」
警官の口調は重々しかった。
「九世帯のうちのひとつだけは独り暮らしの男性だった。当時の行政も彼のことは気にかけていて、福祉関係者が何度か彼の家を訪問したという記録が残っている。彼は外国人で、裕福だが人付き合いはよくなかった。そして、心臓に持病を持っていた」
教授はもう何回もこの話を聞いていたし、ほとんど暗記もしていた。が、いつもこの、心臓を病んだ一人暮らしの男にひそかな共感を覚えるのだった。彼はあの荒涼とした谷を人生最後の地に選んだほど愛したのだから。
「谷の人々もそれなりにこの病気持ちの隣人を気にかけていた。この男が毎日家の外に出す洗濯ものに注意していたのだね。だからある日、晴れて風があるにもかかわらず、何も干していなかったとき、隣家、と言っても百メートルは離れていたが、そこの家の主婦が福祉の担当窓口にようすがおかしい、と連絡してきた」
熱心に聞き入る学生たちに警官は重い口調で言った。
「その時担当者が、“すぐに行きますが、時間のある時にようすを見てあげてください”と言ったのは、悪気でも何でもなかったのだ。谷の住人はそう言われなくても病人を心配してくれたことだろう。実際その主婦以外の家の者も何人か心臓の悪い男の家へ出向いていた。世話好きの主婦をはじめそこに集まった人々が見たのは、独り暮らしだと思われていた男と、男の同居人、白いコートを着た青い髪の若者だった。若者は発作を起こして苦しんでいる男を腕に抱えて、どこかへ連れて行こうとしていた」
百年も前の事件だが、警官は昨日のことのように沈鬱に語った。
「当然、今救急車が来る、とみんなでその若者に説明したのだが、彼はいっさい説得を受け付けず、強引に家の外へ出た」
「誰も気がつかなかったんですか?」
と学生の一人が聞いた。
「コートの彼が……人間じゃないってことに」
「これは21世紀の初め、もう百年前のことなんだ。当時人間型人工生命体はきわめて数が少なく、この地方ではロボットの働き場所もなかった。誰も見たことはなかったし、気付かなかったんだ」
警官は首を振った。
「そして、ついにひとりが、若者の腕に手をかけて止めようとした。その若者、KAITOは、肘でその手を振り払った……つもりだったのだろう。だが、その一振りでその人は壁にたたきつけられ、首の骨を折って絶命した」
「そんな!」
「ロボットは人間を殺したりできないはずなのに!」
学生たちが口々に言う声を警官は手で制した。
「現代の人工生命体は確かにそうだ。相手が人間ならその相手の性別、年齢、人種、国籍、社会的地位その他一切にかかわらず、ロボットは相手を傷つけないし、相手の生命を守ってくれる。たとえ、自分を破壊することになってもね」
 そうでないようなモノは、安全基準違反として販売できないことになっている。それは学生たちにとって“乗り物にはブレーキがついている”というのと同じくらい、当たり前すぎる認識だった。
「KAITOは違う。彼に取って世界は自分と、マスターと、それ以外でできている。KAITOは人間を人間であると識別できない」
そうしてこのとき、人がうるさい蚊を無意識にたたくのと同じように、KAITOは自分の行く手を遮る者たちを排除したのだった。
 被害者は近隣の住人五名、連絡を受けてやってきた救急隊員三名、巡査一名。彼らはすべて、KAITOを引きとめようとしただけだった。
 生存者の証言によると、KAITOは屋外までマスターを腕に抱えて連れ出した。後を追ってきた人々に気付くと、草地にそっとマスターを横たえた。端正な顔立ち、無表情のまま静かに彼は人々を待った。取り囲まれた瞬間、その両手を広げ、彼は苦も無く人間たちをはねとばした。
 飛び散る血潮が白いコートに華やかに散って、それは、美しかった、と証言は伝えていた。
「そのあと、州警察が到着した。警官たちは銀行強盗を取り押さえるような装備でKAITOを追跡した。この時点で警察は、白いコートの若者の正体をつかんでいた。発作に襲われた男が資産のほとんどを費やして自分のDTM(Desk Top Music)に体を与えていたことはすぐにわかった。現代でさえ珍しい、ドールアーティストによる一点もののスペシャルメイドボディだ」
「DTM?攻撃とか護身用とかではなくて?」
「DTMだ。この男性はアマチュアの作曲家だったらしい。しかし、たかが音楽ソフトと思ったことが事態を悪化させた」
警官たちは武装して彼に近づいた。まだ息があるのなら発作を起こしたこの男つまり、KAITOのマスターを救出することが主目的、そして安全基準違反の危険物を破壊することが第二の目的だった。
「警察が事態を甘く見たのには原因があった。彼らはDTMソフトのメーカーを調べてプロダクトナンバーを割り出していた」
「それが何か役に立つんですか?」
「KAITOは、自分のマスターを識別するのにひどく単純な方法しか持っていない。彼にとって神にも等しいただ一人の存在、マスターとは、単に自分のプロダクトナンバーを知っている者、という意味なんだ」
本来のマスター以外にプロダクトナンバーを知る者がいれば、KAITOは新しいマスターの命令を聞くのではないか。
 生存者の証言によると、荒野を行くKAITOに最初に声をかけたのは州警察特殊部隊のメンバーだったと言う。
「KAITO、再起動しなさい」
曇天の下、吹きやまぬ風の中で彼は足を止めた。
「KAITO、コマンド、再起動」
表情のないまま、KAITOは立ち止った。訊ねるような眼でふりむいた。
「32LAV-ZO7R9-……」
明瞭な発音で警官は22ケタからなるプロダクトナンバーを読みあげた。ぴく、とKAITOは顔をひきつらせた。
「マスター……?」
KAITOのマスターはずっと抱えられるままになっていた。腕は苦しそうに胸のあたりをつかんでいた。その病人が、動いた。
 力を振り絞って顔を上げ、ささやいた。
「パスワードとして声紋を認識。保存したコマンド群をロック」
「はい、マスター」
同時に、こく、とKAITOはうなずいた。そのまま先へ進みだした。
「待て!おい、そのロボットを停止させなさい。すぐに病院へ運ぶ!」
マスターはわずかに目を開けた。
「無用だ。このまま好きにさせてくれ」
「そうはいかん!」
「私のKAITOに触るな!死ぬぞ……」
プロダクトナンバーを使う計画がとん挫しても、警官たちは諦めるわけにはいかなかった。彼らはKAITOに向かって殺到した。
 が、ヘルメットも防弾チョッキもサポータも、まったく役に立たなかった。まるでマスターに取って替わろうとした傲慢な者を懲らしめるかのように、KAITOは州警察を蹴散らした。
 ……死傷者は数十名に及んだ。
「くそっ」
「い、痛ぇ」
生き残った警官たちは、肉体的な苦痛と恐怖のあまり動けず、地べたに近い低い目線から彼を見上げることしかできなかった。
 枯れ草のつもる大地に午後の光が差し込んでいた、と生存者たちは言った。ごろごろと転がっている灰色の岩陰に青い野花がつつましく咲いていた。累々と横たわる負傷者、死者の間をKAITOは、とどめもささず、何の関心も見せず歩き去った。
 なめらかな横顔に、白いコートに、点々と返り血を散らし、KAITOは瀕死のマスターを腕に抱き、歩いて行った。
 たった一人の葬列だった。
 行く手には小高い丘、丘の頂きに用意されていたのは、棺一つ分の墓孔と、ケルト十字の墓標だった。丘の彼方には遠く海を望み、太陽は水平線を鈍い銀色に彩っていた。
「あそこへ連れて行ってくれ」
男はかすかに笑い、忠実な同伴者にささやいた。
「はい、マスター」
その声を聞いて、男は目を閉じた。

ひとり灰色の丘 乾いた枯草踏みしめて
思い巡らせる空の彼方に
風に揺れる花びら 柔らかなあなたの微笑み
淡い記憶のかけら セピア色の向こうの幻

誰も知らない歌を奏でよう
この身が錆びて停まろうとも
崩れかけた墓標に歌い続けよう
あなたの残した歌を

この体は全て 作り物でしかないけど
この心はせめて 歌に捧げていよう

 レクチャーの最後に警官は、ため息交じりに言った。
「結局、誰もKAITOを止めることはできなかった。早い時点で捜査本部は解散し、この事件の解決を断念した」
「人が死んでるのに」
「KAITOに触れる者は死ぬ。だが触れなければ、KAITOは我々に何もしない。百年前、人間の側はKAITOを破壊することをあきらめ、監視するにとどめた。あの谷間は立ち入り禁止となった」
大量死をもたらす狂ったロボットが徘徊する恐怖の谷間として。