衣装は完成しました。すべてのアイテムがでそろったところで、きちんと着付けをしてみます。
名づけて、ピー様の「一人でできるもん」、その1です。
前回、”ロザリーさんが着替えを手伝う”などと書きましたが、勇者のパーティに参加したあと、ピサロさんはたぶん一人で着替えもやったのだと思います。 まず、朝起きてからズボンをはいて、それからおもむろにブーツに足を通した、というところ。
ズボンは、フェルトで型出しをしてすぐに作りました。もっとも簡単に製作したアイテムの一つです。黒のポリエステル。ブーツは「ボークス」製で、お店で買いました。
宿のベッドにどっかりとすわりこんで、上着に手を通し、ロングカフスをとめています。寝起きのため、たいへん機嫌が悪そうです。
「私は朝が苦手だというのに……ぶつぶつ」
上着は黒のポリエステルですが、膨らんだ袖と身頃は黒のベンベルグでタックをつけました。これが一番たいへんでした。あちこち修正したい箇所もあります。
「趣味が悪い」、「ふ○どしか」などと悪評ふんぷんのベルト。赤のベンベルグです。 背中のところにマジックテープをつけてとめるようにしました。が、イメージでは、手を背中に回して結んでいるところ、ということにしてください。
「手が……届かん」
男性がはちまきやバンダナを頭の後ろで結ぶ姿というのはなかなかセクシーなのではないかと思います。かのベトナム帰還兵しかり、伝説の潜入工作員しかり、そして、名もないサイヤ人の下級戦士しかり。このバンダナは◇の形ではなく、結びやすいように細長くなっています。
作る前から、そっくりにはできないかな、となかばあきらめていた、アクセサリです。着付けは、まず白い防具を腕に通してバックルで締めます。それから首の後ろで襟飾りの留め金をとめ、最後にベルト部分を腰の後ろで固定します。
「!……からまってしまったぞ」
剣を体側に吊っています。 実は「一人でできるもん」は、右手をすべて、EB剛の「ガンハンド」の手に換えて撮影しています。それらしく見えるような気がするのですが、いかがでしょうか。
男らしい胸板に銀糸の長髪がかかり、物思う表情になりました。気に入っている写真です。
黒いマントを威勢よく羽織って、装備完了です。実はフェイクファーの裏地をつけたマントも作ったのですが、なんと重すぎて装備したとたん、人形が後ろへこけました。 これはアニマル柄の生地を探して、作り直した軽量マントです。
「首を洗って待っていよ、ニワトリ!」
完成図は、DQ4 6.ピサロ1にアップしました。よろしかったらご覧下さいませ。
ちょっとだけ。これは撮影風景です。 テーブルの上に大きな本を立て、布をかぶせた背景の前にドールを配置して、手前の蛍光灯を使って撮影しています。
「魔王様の作り方」は、これで終了です。最後までごらんいただきまして、ありがとうございました。