「ドラゴンクエスト4」に登場するサントハイムの若き神官。DQ4第二章では唯一の回復役で、おてんば姫のアリーナに比べてどちらかといえばおとなしく、まじめな性格を思わせます。最終戦までがんばってくれました。でも、ザラキが好きなやつ。
モデルはタカラ社の”ジェフ”君。ジェニーのボーイフレンドです。はにかんだような笑顔がクリフトらしくてこの役に選びました。まずは、DQ4のガイドブックのイラストにできるだけ忠実に作ったもの。
これはトレードマークの帽子を脱いだところです。アリーナ姫をひそかに想う若者、という雰囲気が出ているでしょうか。帽子は中に厚紙を入れてあります。いろいろ考えた結果、フェルトを使いました。サントハイムの国章は布で作ってのりでとめています。
クリフトの上着は、ジャケットというより、長めで、コートに近いものがあります。型紙のモデルはありません。体に紙をあてて裁断し、ダーツを使って体に添わせました。金ボタンとバックルは銀座の博品館の地下で買いました。
コートを脱ぐと下着、襟なし前開きの白いシャツとズボンです。参考にした型紙はリカちゃんのドールブックNo.5「みんなの手作りおしゃれ着」p16の作品。ゲートルはニットでつくり、靴は市販品をはかせました。
クリフトが着ているのは、どうやら神官の制服ではないでしょうか。ならば、同じ服を着た人間がたくさんいるはずですよね。
サントハイム城内の神官控え室には、若い神官たちが集まっていた。
「おい、クリフト!」
まじめそうな青年が振り向いた。
「おまえ、ブライ様から、呼ばれたんだってな。姫のお供をするのか?」
「え、ああ。どうして知ってるんだ?」
「俺の耳に入らないネタはないんだよ」
長い髪の神官が言った。
「責任重大だな、がんばれよ、クリフト」
緑の髪の若者が、手にした剣で肩をかるくたたきながら言った。
「長旅なら、呪文より剣だ。今からでもいい、特訓しておけよ」
クリフトは困ったように微笑んだ。
★出演者はタカラ社のボーイフレンド・ドールで、上からマイク、左側がチャイナ・トム(トトコオリジナル)、右がトモキ、手前がジェフです。全員でおなじ服を着まわしています。設定は以下のとおり。
- トム(DQ5主人公)の演じている彼は、神官の中でも優等生です。たぶん未来の神官長さん。
- マイクはちょっとチャラいイメージ。アリーナのブロマイドをひそかに作ってクリフトに売ったのはこいつじゃないでしょうか。
- トモキ(ヘンリー)は呪文よりも直接攻撃のほうが得意な神官です。
ロマンス映画のポスター風を狙って撮影したものですが、これがきっかけで「炎のサントハイム」が生まれました。(2004年6月)