三人組の最後は、ローレシアの王子です。基本的にサマルと同じ服なのですが、違うタイプの上着を着せてみました。イギリス王ヘンリー八世の肖像画を参考にして、袖なしの上着に縁飾りのあるベレー帽をかぶせてみました。
上着を取ると、ご覧のようにサマ君と同じ型のダブレットです。
まだ若い男だった。
他の若者と同じ型のダブレットを着ていて、貴族の若者らしい。が、黒髪と日焼けした肌に濃紺のダブレットがあいまって、周囲からくっきりと浮きあがって見えた。
アムは目を見張った。その精悍な若者は、ロイだった。
「ゴーグル付のヘルメットがないんで、わからなかったわ……」
（「花のサマルトリア」より）
後姿をサマ君とおそろいにしました。サマ君はそのために新しいケープをつけています。二人を前から見ると↓こんな感じ。緑のベレー帽には、金ビーズで飾りを入れました。
王様の肖像画をモデルにしたせいか、なんとなく貫禄があるかな、と思ったりして、ついでにアップにしてみました。
この服で使っている型紙の大部分はサマ君と同じですが、袖なし上着はオリジナル、ベレーはサマ君のを補正して作り、縁取りと房飾りをつけました。手芸洋品店にあった「タッセル」とう房飾りです。ちょっと重いので、うまく頭にかぶせないとベレーがずるずる落っこちていきます。
ロレ王子の「姫君、お手をどうぞ」です。
中世の段階ではまだワルツのタイプのダンスはなかったそうですが、手を取るくらいはありですよね？
このページのモデル：タカラトミーのかける、リカ