二人が胸に着けているのは、いわずと知れたサントハイム王国の紋章図形です(SFCまで)。サーコートはこんなふうに紋章を見せる役割も持っていたようです。アーマーは紋章を見せるために肩だけにしました。
最近ぜんぜん更新していないのですが紋章学はとんぼの情熱のひとつです。紋章図形は、ライオンやゆりの花のような具象的な図形よりも、幾何学的なシンプルな図形の方が由緒正しいとされています。つまり、誰でも考え付くので昔から使われていて、歴史があるわけです。
サントハイムの紋章図形は(当たり前ですが)crossと呼ばれる幾何学図形(オーディナリーズ)で、王国の歴史を忍ばせます。ついでに言うと、丸の中に配置するタイプはこれも当たり前ですが日本に多く、「丸に十字」という家紋は、島津一族の紋として有名です。先年、社員がノーベル賞を受賞した会社の社屋にこの家紋を見つけたときはちょっと感動しました。「島津製作所」さんが丸に十字のマークをつけていても何の不思議もないのですが、サントハイムの紋章(とか、「ポポロクロイス物語」のパカプカ王家の紋章)がついているように見えるのは楽しかったのです。
さて、ごたくはこのくらいにして。↓
問題は、彼女には剣が似合わないこと…
と、クリフトが剣士にしては優しげに見えすぎることでした。
というわけで、何でこの二人が傭兵をやっているか?と考えて、こんなシチュエーションを思いつきました。
サントハイム国王はとある戦場で捉えられ、国は滅亡の危機に瀕して いました。王女アリーナは自ら傭兵に身をやつし、父王の救出に向かいます。幼馴染の神官一人だけがお供です。サントハイム王を捕らえたのは、そのあまりの強さに「魔王」の異名を取るピサロ率いる傭兵軍団だったのです(笑)。
「どうか、剣ぐらいはお持ちになってください」
「だって、使い方わからないもん」
クリアリコンビがピサロに会いに来たところです。
「私たちを雇ってちょうだい!」
いきなり言われて、隊長は実は目を白黒しています。
「お給料をもらって、お父様の身代金を稼ぐの」
「……」
傭兵隊の隊長はピサロドール、副隊長はTOTOCOのトムです。
このページのモデル:タカラトミーのジェフ、ロベリアほか