とんぼ日記

拍手コメのお返事や更新の記録、とんぼからのお知らせのページです。過去の日記へのリンクは、サイトマップにもあります。

拍手御礼(10/17)

>題名のない音楽会~の方、情報をありがとうございます。今確認したら次の土曜日(10/23)みたいですね。ぜひ見たいと思ってます。確認したのはニュースサイトだったんですが、すぎやま先生のお写真が載っていて、笑っていらっしゃいました。すぎやまメロディと同じくらい、お人柄のファンでした。名曲を聞きながら偲ぶつもりです。

拍手御礼(10/15)

>こんばんは!の方、バレエドラゴンクエスト、懐かしいです。というか、コロナ時代でバレエとか演劇とか公演が厳しくてたいへんだろうと思っていたのですが、ちゃんと舞台があるんですね。よかった、よかった。読んでくださった記事は2018年にバレエDQ見に行った時の感想でしょうか。あの記事では書いていませんが、公演が行われた町、新百合ヶ丘はお祭りめいた雰囲気があたりに漂っていて、駅を降りたとたんに心が浮き立ちました。お芝居というか、ライブのいいところのひとつですね。いっしょにワクワクしてくださったので、気持ちが上向いた気がします。ありがとうございました。

侍のように(10/10)

拍手その他をくださった方、静かな共感といたわりをありがとうございます。とんぼは元気です。七日の日記に書いた昔の感想は、専用に別のページ(小説一覧→小説以外の文章→コンサート感想2003)を作り、ささやかな供養とさせていただくことにしました。

さて、気を取り直しまして、今の原稿に集中しようと思います。実は先日の訃報を知る直前、自分のおしりをたたく意味で、サンプルをいくつか取り出してみようと思ったところでした。原稿は9/27に書き込んだのと同じもので、ホメロスは記憶を持ち越していない転生者たちの軍師として、ロトゼタシアにそっくりだけどロトゼタシアではない世界のプチャラオ村を守る戦いを繰り広げます。イメージは映画「七人の侍」。以下は転生者たちがホメロスのもとへ集うようすです。

グレイグとホメロス

 モンスターの来襲予告は、あっというまに村中に知れ渡ったらしい。戦士、村人、職人、避難所のスタッフ等が、石畳の広場を右往左往していた。
「何をしている、グレイグ。あのユーウェイという男を追うぞ」
ホメロスが言うと、グレイグは去りがたい顔で広場を見回した。
「ああ、うむ、そうだな。だが、これからこの村はどうなるのだろうな」
 お武家さま、お武家様、と呼ばわりながら、プチャラオ村の住民らしい二人の男が石畳の上を小走りにこちらへやってきた。一人は老人、もう一人は顔が似ていて親子と思われる壮年の男だった。
「先ほどは孫をお助けくださいまして、誠にありがとうございました」
二人は、伏し拝むような手つきをした。
「騎士なれば当然のことをしたまでだ。お孫さんを助けたのは勇気のあるお年寄りのほうだろう」
グレイグはそう応じた。
「お孫さんにケガはないか」
ホメロスが尋ねた。
「おかげさまで、別条ありません。わたくしはリキム、これはせがれでリキチと申します。孫のリキオの父でございます」
「家でささやかながら食事などさしあげたいと思いますが、おいでいただけませんか」
 グレイグとホメロスは顔を見合わせた。
「我らも大望あっての遍歴の途中だ。お気持ちだけいただいておこう」
「そうおっしゃらず……!」
「こんな田舎ですが、生り物だけは美味いですから」
「採れたてです!」
なおも招こうとする父子に、グレイグは圧されていた。
「リキム、リキチ!」
後ろから、農民の一団が走ってきた。先頭は、ユーウェイに借金のことで話しかけていた男だった。
「お武家様方をお引止めしてくれ」
はあはあと息を切らせてその男は言った。
「この村の村長をつとめるギサックと申します。どうか、お待ちを」
ギサックの後ろにかたまっているのはプチャラオ村の農民たちだった。
「お願いです、どうか、十日後に襲ってくるというモンスターからこの村を守ってくださいませんか」
 村長も農民たちも、せっぱつまった顔をしていた。
――そう来たか。
グレイグは驚いたが、旅の戦士たちがどんどん出ていく状態では、選択肢がないのだろうと思った。
「どうする、ホメロス」
「村長」
そう呼びかけたときは、ホメロスは完全に意識を切り替えていた。
「正直言ってモンスター対人間では、分が悪い。さっさと村ごと逃散するのが、一番傷が浅くて済むと思うのだが」
 農民たちの間から、悲鳴のような声があがった。
「冗談ではねえ!農民が土地を離れたら、どうやって生きていぐだ!?」
「先祖代々、苦労を重ねてきた畑をモンスターに渡すんか!」
「やっと今年の収穫がまともにできそうだっていうときに……」
グレイグは両手で抑えるようなしぐさをした。
「俺はバンデルフォンの小麦畑の中で育った。お前たちの言い分もわかる。わかるのだが」
そう言って、ホメロスの方を見た。ホメロスは視線をそらせて、つぶやいた。
「戦う者の理と働く者の理は異なっていて、まず交わらぬものだ」
 ホメロスは正しい。小さいころからいつもホメロスのほうが正しかった。だが、グレイグはプチャラオ村の人々に故郷の農村の姿が重なって見えた。

シルビア

「アラ、ごめんなさいね。アタシはシルビア。本職は芸人なのだけど、今はこの村から逃げようとしている人たちをまとめているの。もしかして、アナタもそうなの?もしそうなら、いっしょに行かない?」
グレイグはあわてて手を振った。
「ちがうのだ。俺はこの村を守ってくれる戦士を募集しているのだ」
「まっ」
シルビアとランスは顔を見合わせた。
「それはまた、たいそうなことを考えたものねえ」
「……相棒には“苦行”だと言われてしまった」
「あなたの相棒さんが正しいわ」
「それほどか?うむ、確かにそうだな」
グレイグはへこんだ。
 もうっと笑いながらシルビアは言った。
「苦行には違いないけど、不可能じゃないわよ。ランスちゃんならどうする?」
うっふん、とランスがしなを作ったときは、グレイグはまったく期待していなかった。
「敵が村の両側の岩山を越えられないなら、攻め口は村の正面だけでしょ?おびき寄せてアウトレンジ飽和攻撃ならどうかしらん」
は?とグレイグは声を上げた。シルビアは無視してつづけた。
「敵も遠距離攻撃をしてくるかもしれないわ。そこを先につぶさないとね。まず敵を知ることよ?」
グレイグはあっけにとられて二人の顔をかわるがわる見ていた。
「やーね、何て顔なの?」
「いや、その、ここで、こんなところで、昔ソルティコで習った戦術論の講義をおさらいするとは思わなかった」
シルビアとランスは手で口元を抑えて震えていた。
「もう、この子ったら」
まだくすくす笑っている。
「決めたわ。アタシここに残って、この村を守る。ランスちゃん、みんなをお願い」
「オネエさまも物好きねえ」
「だって、わかるでしょ?放っておけないの、この村も、この子も」

カミュ

「さっそくで悪いのだが、シルビア、実は俺達には仲間が少ないのだ。プチャラオ村の有志の農民をのぞけば、俺、相棒のホメロス、そしておまえだ」
「もっと仲間が要るのね?あとどのくらい?」
プチャラオ村に集まっていた旅の戦士たちはほとんど出て行って、広場はがらんとしていた。
「無理かもしれんが、あと四人」
誰かがいきなり声をかけた。
「その話、乗るぜ」
グレイグは、さっと振り向いた。今の今まで、背後に人がいる気配を感じとれなかったことにグレイグは愕然としていた。
 グレイグの真後ろに青髪の若者が腕を組んで立っていた。得物はサッシュにはさんだ二振りの短剣らしい。鋭い目、油断のない態度のやせぎすの男で、正規の戦士というより無頼の徒のようだ、とグレイグは思った。
 優雅な微笑みでシルビアが尋ねた。
「お名前を聞いていいかしら。誰ちゃん?」
 若者は親指で自分の胸を指した。
「カミュ。駆け出しのトレジャーハンターだ」
グレイグはじっくりと彼を観察した。シルビアとは逆に戦術戦略はからきし、とグレイグは判断した。ただ、カミュにはケンカの場数を踏んだ気配があり、装備している短剣も使い込んだ感があった。
「トレジャーハンターが、なぜ村の守りを?」
カミュは肩をすくめた。
「あんたらと同じだよ。誰もかれも村を出ていく。誰かが残ってやらなきゃと思ってな」

ロウとイレブン

「よろしい。グレイグ殿、わしはテオ殿の古い友人での。テオ殿の代わりに、お仲間に志願いたしますぞ」
「ロウさま!」
まあまあ、とロウはテオをなだめにかかった。
「わしらにはこの村が必要なのじゃ。ここはぜひとも守らねば」
グレイグはためらった。
「お志はありがたいが」
「わしは細工仕事を得意としておりましてな。いろいろとお役に立てるかと思いますぞ?」
うむ、とグレイグは考え込んだ。
 グレイグとロウが話している間、テオはハラハラしているようだった。
「イレブンや」
傍らの少年にテオは話しかけた。
「ロウさまに付いていって、わしの代わりにロウさまをお助けしておくれ」
 イレブンと呼ばれたのは大人になる前の年齢の子供で、女児と見まがうほどかわいらしい少年だった。
「じいじ、いいの?」
 グレイグはあわてた。
「いや、子供を巻き込むわけには」
グレイグさま、とまだ高い声でイレブンが言った。
「ぼく、先ほどの戦いを見ていました。大きくなったらあなたのような戦士になりたいんです。お邪魔はしません。仲間に入れてください」
 少年らしい憧れで、彼は目をキラキラさせていた。

マルティナとラムダ姉妹

「マルティナさん!」
呼ばれて、マルティナというらしい女戦士は振り向いた。マルティナには連れがいることにイレブンは気付いた。七、八歳くらいの少女が二人だった。二人とも紺色のワンピースとボレロを着て、リボン付きの丸い帽子を被っていた。
「ベロニカ、ここは危険だわ」
マルティナは少女の一人にそう話しかけた。
「でも、目的地はここなのよ」
ベロニカは言い張った。もう一人の少女も両手を握りしめて訴えた。
「どうしても会わなくてはならない人がいるんです。マルティナさま、少しだけお時間をください」
 マルティナは腰をかがめて二人の少女と向かい合った。
「私は確かに雇われた護衛だけど、雇い主はメダル校長で、はっきり言ってあなたたちじゃないの。校長先生からも、あなたたち姉妹を危険な目に合わせないでほしいと言われているわ」
プロの護衛らしく、きっぱりとマルティナは言った。
「お姉さま、どうしましょう」
少女たちは姉妹のようだった。姉が妹をぽんぽんしかりつけた。
「セーニャ、めそめそしない!マルティナさん、モンスターは十日後に来るんでしょ?なら、五日ちょうだい。いえ、三日でいいわ」
マルティナという女戦士は、あたりに油断なく目を配り、神経を張り詰めているようすだった。
「ベロニカ、セーニャ、二人とも私から離れないでいると約束できる?こっそりどこかへ、なんていう勝手な行動はお断りよ?お金をもらった分の仕事はするけど、私の指示を聞いてくれないならそもそも護衛はできない。わかるかしら」
幼い姉妹は笑顔になった。
「わかってますとも。セーニャもいいわね?」
「はい。お約束します」
マルティナはかすかに微笑んだ。
「それなら、まずは安全な宿を探さないとね。でも三日間で人探しなんて、できるの?」
旅の戦士や農民が右往左往する広場を見回して、マルティナはそう言った。
 ベロニカとセーニャ姉妹は視線を交え、そろってくすりと笑った。
「大丈夫。尋ね人は、きっと向こうからあたしたちに吸い寄せられてくるわ」
「マルティナさまにも、こうやって会えましたしね」
マルティナは戸惑っていた。
「私?関係なくない?」
「ありますとも」
「ええ。私たち姉妹とマルティナさまは、生まれる前から繋がっているのです」
セーニャは自信たっぷりだった。

こんな感じで進行します。ホメロスはもやもやした気持ちを抱えたままパーティを率いて知略を練り、同時に転生からの救済を探ることになります。現在、仲間集めと村での準備を終わって、前哨戦まで。残すは決戦ですが、これがまた長い……。あんまり長いと仲間集めとかばっさり切るかもしれないんで、↑は原稿の供養も兼ねています。

コメント御礼(10/8)

>私もすぎやま先生の~の方、ほんとにそうですね。先生、愛されてたんだなとあらためて思いました。ドラクエメロディはどれも好きで絞り切れませんが、やはりこの間のオリンピック開会式の選手入場冒頭、序曲が鳴り渡ったときの驚きとうれしさが忘れられません。そのあと、たぶんNHKのアナウンスで、「各国から勇者が集いました」と言ってくれて、まるで現実世界の上にDQワールドがすっぽりかぶさったような不思議な感じを味わいました。いっしょに悼んでくださってありがとうございます。とんぼ的にすぎやま先生は、今もたぶんアレフガルドのどこかにいらっしゃるような気がしています。

すぎやま先生、安らかに(10/7)

今日、すぎやまこういち先生の訃報を知りました。90歳でいらしたとか、よいお年だとは頭でわかっていても、いつまでもお元気でいるような気がしていました。ニュースでの報道で知ったのですが、ひっと声を上げてしまいました。こんなに急に旅立たれるとは、という気持ちと、DQ11までずっとがんばってくださったんだというありがたさが同時にこみ上げてきます。自分でもどうしようもなくて、好きなDQメロディもなんだか聞いていられなくて、でも「この道我が旅」のボーカルついたの……古い方のダイ大アニメのEDを見つけて聞いていたら泣けて泣けてしかたありませんでした。

そんなことをしていたら思い出したことがあります。初めて友達といっしょにDQコンサートへ行った時のことで、そのとき興奮のあまり書いた感想文がありました。このサイトの昔の掲示板に書き込んだものです。少々気恥ずかしい代物ですが、楽しかった思い出なんで↓に再掲します。

ドラゴンクエストコンサートへ行ってきました。(otdbbs 2003年8月29日)

8/28は、東京芸術劇場でドラゴンクエストコンサートの行われる日でした。とんぼは友人一名といっしょにコンサートへ行ってきました。2000の座席が完売したとかで、劇場は満員でした。青年、壮年から熟年のお客様も多かったのですが、小学生らしい子どもたちもきていまいた。途中でうるさいかな?と思いましたが、少なくとも私の席の周りでは、騒がれて困ることはなかったです。だって、ドラクエですもんね。神奈川フィルハーモニー管弦楽団のみなさんが音あわせをしている間、期待と緊張が会場内でふくらんでいくのが手にとるように分かりました。

噂に聞いていたとおり、コンサート冒頭「序曲のマーチ」、その最初の音が鳴り響いた瞬間、まさに”鳥肌の立つ”状態になりました。今回はDQ5メインということで、天空編の序曲のマーチ、勇壮で華やかで、心をわしづかみにされました。
(とんぼのメモより:漆黒の夜空、晧々たる満月、流れる雲がかかり、一部がうすく白くなる。下界から天空へ急速に上昇する天空城。やがて雲海をわって、城は夜風に乗り、堂々と滑っていく。はるか下では地面がとぎれ、城は暗い海の上を羽ばたいていく。)

すぎやまこういち先生は、思ったとおり、とてもダンディでおちゃめな方でした。舞台の袖からさっそうと登場されたとき、会場はアイドルを迎えたような拍手でした。タクトを手にすれば無敵の先生ですが、マイクを握ると親しみやすい笑顔でお話してくださいました。DQ5のシナリオが家族の絆を描いていることに触れ、「日本中の子どもたちにDQ5で遊んでほしい」とおっしゃったとき、拍手したかったです。舞台の登場で片手を高く上げて、オーケストラを讃えて両手で、どんなポーズも粋に決めていらっしゃいました。

「王宮のトランペット」の話をしてもいいですか?コンサートの曲目は、最初DQMで使われた作品が3つ続いたので(テリ―もキャラバンハートも懐かしかったです)、この、大好きな曲はそのあと、実質的にDQ5作品の最初にきました。すぎやま先生によると、”ピッコロトランペット”という小さなトランペットを使用してバロックの雰囲気を出されたとか。気分はもう、グランバニア城の中でした。とんぼはこの曲を、CDなどでしょっちゅう聞いています。が、なんと新鮮だったことか。トランペットとバイオリンがメロディを受け渡していくのが快かったです。(とんぼのメモより:真っ青な天空の下、今日も城はにぎやかだった。人々が訪れ、生き生きと働いている。”ごきげんよう”、”今日のご予定は”、”お聞き下さいまし”…いろいろなことが起きる。が、いつも変わらぬ勇気をもって歩き続けよう。階段を上れば、城のてっぺんに出る。遠くに海がきらめいている。友は今ごろ、なにをしているだろうか。)

ちょこちょこ出てくるとんぼのメモ、というのは、コンサートが終わった後、なんだか興奮してしまって、すわってメモ帳に感想を書き付けたときのものです。悔しいことに、クラシック音楽の知識がないので、楽器や奏法の名前がわかりませんでした。それで、とんぼにできる範囲で、その曲を聴いたときのイメージを書き留めたものです。「大海原」や「地平の彼方」は、イメージを呼び起こす力が実に強くて、すわったまま心だけが飛んでいくような気分を味わいました。ドラクエのフィールドの音楽はどれも好きですが、5のは特別です。涙がにじんできました。

第一部の最後が、戦闘の音楽でした。少なくともすぎやま先生は、そうおっしゃたんです。チャチャチャチャ、チャチャチャチャ、チャチャチャチャ、チャチャチャチャ、と小刻みにあがっていくアレがはじまって、いっしょに盛り上がっていました。で、まるで主人公の哀れみをあらわすようなゆっくりした部分になって…それからいきなり、私は塔の上にいました!目の前には500年の眠りからさめた巨大な怪獣ブオーンが。(冗談じゃない、セーブとってないよ!)

もちろんCDでも一般の戦闘音楽(戦火を交えて)の直後に中ボス戦(不死身の敵に挑む)が来るので、こうなるのはわかっていてもいいはずだったんですが、本当にふいをつかれた気分でした。「まじで手に汗を握っちゃった」ハンカチでふきふき、隣にいた友人が言ったものです。

長々とすいません。もちろん見所/聞き所はほかにもたくさんありました。アンコールが競馬のファンファーレで(すぎやま先生って、多才な方です)、会場内のお父さんたちが大笑いしていたりとかね。が、とんぼは会場内で、膝の上にスライムのぬいぐるみを乗せている人を見つけてしまいました。とたんにうらやましくなりました。この次コンサートに行くときは、そのときのテーマになるシリーズの主人公のお人形を絶対連れて行くつもりです。

この感想、全部入るのか?字数制限は…

興奮のし過ぎで意味不明だしポエムまがいが混じって冷や汗ものですが、とんぼにとって当時の興奮を思い出すよすがです。これを書いたころは2021年までサイトをやっているとは思ってもみませんでした。このサイトはとんぼにとって、言ってみれば世界をのぞき見る穴で、その穴を窓にまで広げてくれたのはドラクエで、窓の向こうで笑顔をくれた方の一人が、すぎやまこういち先生でした。ありがとうございました。心からご冥福をお祈りいたします。

今日は何の日(9/27)

29年前にDQ5の発売日された日、かつ、記憶に新しいDQ11Sの発売日、そしてDQウォーク5イベント第三章開始日でもありました。スマホもネットも大好きなキャラがいっぱいで、とんぼはたいへん楽しい一日でした。twitterでありがちな錯覚だそうですが、まるで世界中がDQ5好きな人ばかりに見えます。男前の5主や可愛い5主、花嫁さんたち、子供たち、いろんな作品を見られました。ふーと満足のため息をついておなかをさすっております。

DQWの方は現在三章三話です。サラボナの町が登場しました。この街を一度DQB2(ドラゴンクエストビルダーズ2)で作ったことがあるのですが、ちゃんと5主から見た風景になってる……目の前に宿屋があってその向こうに教会があって……ので驚きました。相変わらずフローラさんは美人さん。DQWプレイ中の方には言わずもがなですが、5イベントでは一章ごとにミッションがありまして、第三章のミッションは結婚みたいです。花嫁さんどうしましょ。まだ弱小パーティですが、楽しみにしています。

原稿も実は書いてます。この間からやっている11のホメロスがメインの原稿ですが、全体の半分で八話くらいで、やばいです。目標は十話か十二話で、ホメ氏のかっこよさが詰まったお話。もう少し進んだら、またばっさりと余計なところをカットしないと、と思っています。話の大枠はこんな感じです↓

 いとけない少女たちの姿をした過去の亡霊は、ロトゼタシアの古語で話し始めた。それは魔法学に必須の古代言語で、かつてホメロスが生きた世界ですら、完全に習得した者は希だった。
「さまよえる無明の魔神よ」
 ベロニカはホメロスの知る当時のまま、セーニャは当時よりはるかに幼い姿をしている。七つぐらい、身につけているメダル女学院の制服をあてはめるなら、初等部の一年生の姿だった。
 姉妹はかすかに声質の異なる同じ声で、同時に話した。
「こうしてあなたとお会いできる日をお待ちしておりました。私たちは輪廻転生をつかさどる命の大樹の娘。これからは力を尽くしてあなたを導きましょう」
「導くだと?」
 思わずホメロスは同じ魔法言語で答えた。クレイモランでの修行のたまものだった。
「あら、動揺してるの、魔軍司令さま?」
「わたくしたちだけでお話できませんか?」
 間違いなく彼女たちは、自分と同じ、記憶を持った転生者だった。ホメロスはためらった。が、ラムダ姉妹の話は聞いておくべきだと思った。
「いろいろと面倒だ。今の言葉で話すぞ」
 村長宅での説明を終え、一行は宿屋に泊まっている。深夜、ホメロスは二階フロントそばのスペースでメダ女姉妹と落ち合ったときにそう言った。
「それでいいわ」
とベロニカが答えた。幼い少女の華奢な身体、あどけない顔立ちだが、ベロニカの目には老成した叡智があった。
「おまえたちは何をどこまで覚えているのだ?」
 姉妹は声をそろえた。
「私たちが生きた、ふたとおりの人生をすべて」
「記憶を保持したままの転生者にあったのは、初めてだ」
とホメロスは言った。
「ホメロスさまは、何度も転生していらっしゃるのですね」
 小さく首をかしげてセーニャが言った。それは質問ではなく、確認のようだった。
「俺の主観では数百年になる」
 そう答えてホメロスは目を閉じた。
「ロトゼタシアに生まれ変わったこともあれば、まったく見知らぬ環境に生まれたこともあった。戦士や貴族、王族だったこともあれば、商人や農夫、奴隷だったこともあった。ひとつ共通しているのは、俺は必ずグレイグに、そして勇者に巡り合うということだ」
 姉妹は黙って聞いていた。
「グレイグとは必ず同い年で生まれ、幼なじみとして育つ。人生のどこかの時点で試練を与えられ、そこでかつての人生をなぞるように物事は動く」
 ベロニカはホメロスを見上げた。
「勇者とグレイグ以外には、転生者はいなかった?」
「それもさまざまだ。何人か巡り合ったこともある。が、年齢はまちまちだ。マルティナ姫が俺とグレイグより年上だったこともあった」
「めぐり合う……私とお姉さまもですか?」
 ホメロスは記憶をたどった。
「いや、そういえば、ないな」
 どうしてこんなことを話しているのか、自分でもわからない。昔の記憶を少しでも共有している相手を得て、思いを吐き出したいという欲求に動かされているのかもしれなかった。
「俺はかつてすべてを裏切って闇に堕ちた。今、何度も生まれ変わり、そのたびにグレイグと出会い、嫉妬に焼かれる。この転生はきっと俺に与えられた罰なのだろう」
 ホメロスは頭を振った。
「だが、さすがに飽いた。どうすればこの転生が終わるのかわからん」
 とん、と音がした。とたんにホメロスの腕の一部が暖かくなった。セーニャが隣に来て、小さな両手をホメロスの腕にあてていた。
「それは罰などではありません。それは、それは!」

ホメロスとラムダ姉妹以外の11キャラは、記憶を持たずに転生しています。そのメンツを従えて、ホメロスは襲い来るモンスターたちからプチャラオ村を守ることになりました。高性能の武器防具はなく、魔法もなく、あるのはただ村人たちの協力と己の知略のみ。生まれ変わった軍師が再度、極小の戦場に立ちます。……年内に書けるといいなあ。言うだけならただだし。

拍手御礼(9/20)

>いつも楽しく~の方、いらっしゃいませ。このところDQWにうつつをぬかしておりますが、5イベントなので大好きな5キャラをいろいろとイメージしていました。そこんところへ「オウム返しの使い魔」に怒涛の感想をいただきまして感激しています。あの話はある意味5キャラ全員集合みたいなものでみんなに見せ場を、と思ってました。それを全部見つけてもらってしかも評価してもらえて、なんかもう、手をぐっと握りしめています。天空城のヘンリーを絶好調と呼んでくださって「くうう!」とか叫びましたよ、もう。「トンヌラ」は、きっとグランバニアじゃかっこいい語感で人気の男子名に違いありません。もしかしたらキラキラネームかも。文化の違いなんてそんなものです。しょうもないお返事になってしまいました。応援とコメント、嬉しかったです。ありがとうございました。

とんぼ、ラインハットへ着きました(9/17)

DQウォークDQ5コラボ、本日第二章開始でした。第二章はラインハットイベントから。ということは、そういうことなのですよ。いろいろはしょってましたがほとんどDQ5本編と同じ展開なので、パパスさんも同じ展開となりました。胸が苦しい。で、5主役も同じく大神殿です。

ここで思わぬことが起こりました。とんぼの場合DQ5をプレイするときの主人公は自作の5二次の主役に合わせてだいたい「ルーク」です。ところがDQWは「とんぼ」でプレイしているので、ヘンリーがダイレクトに名前を呼んでくれるのです。「どうした、とんぼ、また逃げる相談か?」ひぇぇぇえええええっ!「俺はもうがまんできないぞ。とんぼ、いっしょに来い!」ふぉぉぉぉおおおっ!名前呼んでもらうだけでこのていたらく。はい、とんぼはちょろい女です。ついでに言うと、ヨシュア兄さんは新ビジュアルでしょうか。若くて男前の兵士になってました。

今のところ、第二章第四話くらいだと思います。台風が行ってしまったら再開の予定です。明日はまたダイ大の楽しみな回がくるし、とんぼの生活ドラクエ漬けです。というか、ふた昔まえからどっぷりドラクエ漬けでしたわ。

とんぼ、5イベント参加しました(9/12)

DQウォーク二周年記念、DQ5コラボ始まりました。アプリを起こすと王者のマントを身につけた主人公の周囲におなじみのモンスターが集まっていて、フィールドに入ったら「地平のかなた」が聞こえてきました。たいへんに幸せを味わっております。5コラボイベントを始めたら、設定がビスタ港だったので本当にDQ5本編冒頭でした。村人さんたちがよく知った台詞をしゃべる楽しさ。フィールドを歩き出してエンカウントしたら、パパスさんがーっ、駆け付けてくれるのですよーっ。↓の日記で書いたように、とんぼの夢そのものです。ホイミまではしてくれなかったけど、とんぼはたいへんに幸せです。仲間モンスターシステムもあるそうですが、開放はこれから。そのために明日もせっせと歩こうと思います。

……というわけで、今日は全然原稿できませんでした。

とんぼ、歩き始めました(9/10)

先日ネット上を、「DQウォークでDQ5イベントをやる」という情報が駆け巡りました。実はちょうどその時、とんぼは新型コロナのワクチン接種二回目で、夢うつつで情報を聞いていました。まっさかー、と思ったら本当だったんですね。とんぼは脊柱管狭窄症を患ってまして長時間歩くと痛みが出るんですが、やっぱりウォークやってみることにしました。ドクターストップかからなかったし。節度を持ってプレイして、ゲーム時間に気を付けますし!

そんなわけで本日インストールして、第一章第一話をクリアしてきました。福引券をいろいろもらって、ガチャを回しております。5イベントは12日からだそうです。それまでになんとかシステムに慣れるかしらん、このどんくさいとんぼが。風のうわさでパパスさんが登場確定と聞きました。なんでも助っ人してくださるとか。そうしたら、DQ5本編でビスタの港を出たばかりのちび5主がスライムにエンカウントしたときのように、風のように駆けつけて二回攻撃で敵を屠ってくれるのかも。「大丈夫か?」と、優しい笑顔と渋い声でささやいてホイミかけてくれる、なんて、それはもうとんぼの夢じゃないですか。根性出します。がんばります。でも誰か教えてください。このゲーム、終わり方がわからないです。twitterのアイコン以外にないのかしら。

わたくし事と拍手御礼(8/31)

私事ですが、一昨日から昨日にかけて、新旧PCのデータ引っ越しをやっていました。今までwin8.1のPCでこのサイトを作っていたのですが、本日からようやくwin10機になりました。昨夜は古いほうのPCの廃棄前のデータ削除でした。何度やってもメンタル的に厳しい作業です。一説に、こんなふうにPCに感情移入するのは日本人だけだそうですが、すべて終わって画面が暗くなる時が、ちょっと、辛い。……しけた話をしてしまいました。サイト作成やFTPのためのアプリはwin10で無事に動いています。新しい相棒とまたがんばっていきたいと思います。

>王道のドラクエ小説~の方、お気に召して何よりです。とんぼはカップルもBLも読むのはOKですが、書くのが下手であまり扱っていません。というか、ドラクエ二次やっていたらカップリングよりも書きたいことがたくさんあって、手が回らない感じです。文章をほめていただいてありがとうございます。けして本職ではなくアマチュアで、自分では長年の読者さまたちに文章を育ててもらったと思っています。今熱中しているのはDQ11のifもので、メインキャラはホメロスさんです。ほめ氏のかっこいいとことか、智将らしいとことか、グレイグとの確執とか、癒されていく過程とか、強敵を前にした覚悟とか、書きたいこといっぱいです。また遊びに来てくださったらうれしいです。あと、お返事が遅くなってすいませんでした。

拍手御礼(8/29)

>8/28のダイ大日記に~の方、反応ありがとうございます!今回の制作陣は、三十年越しで待っていた視聴者をこれでもか!と包んでくれますよね。回想部分は1)久々のアバン先生が2)「ベリーベリー」3)ポップに太鼓判で4)しかも(たぶん)マトリフに通じるものがある、と、あの短時間で何度も美味しくてたまりませんでした。この次もこういうちょっとしたご褒美を期待してしまいます。バランvsキルバーンのあとはアバンの使徒たちが気球で出発ですよね。パーティメンバーがそれぞれ修行のために散り散りになって、再度巨悪に立ち向かうために集結する、って少年漫画にはよくある展開かもしれません。でも熱い。熱いから王道、燃えるからお約束になっているんだと思います。……一人で興奮してすいません。この次もリアルタイム視聴したいと思っています。ついでに言うと、とんぼはスピンオフ「勇者アバンと獄炎の魔王」好きなのですが、マトリフとジャンク(ポップ父)の間に何かエピがあるといいなとひそかに願っています。

メッドルローアッ(8/28)

「ダイの大冒険」、本日は死の大地を前にしての勇者パーティ修行回でした。マトリフ師匠が弟子のポップに大呪文メドローアの伝授を行う場面もありました。このシーンが昔から好きです。老境のマトリフが命がけで畢生の大呪文を放つ、その一発の重みを悟り、相殺のためにぶっつけ本番でメドローアを造り出すポップ。マトリフの唇から「ありがとよ」の一言がもれる。はた目から見ると呪文のぶつけ合いは殺し合いにさえ見えますが、その裏にあるリスペクト、情け、覚悟に胸が熱くなりました。そしてさすがアニメ化、炎と氷が作り出す弓矢の形は実に華やかで美しかったです。ある意味、アバンストラッシュと並んでメドローアはダイ大を象徴する技ですから。
 師匠曰く、メドローアを造り出すにはセンスが必要、センスの無えやつには一生できねえ、とのことです。ということは、ポップにはセンスが備わっているんだよね?なんとアニメオリジナルで回想がつき、アバン先生がポップには魔法の才能が~と言ってくれました。先生からも師匠からもお墨付きをもらっているわけですよ。なんかうれしくてニマニマしてしまいました。
 で、朝アニメのあと考えていたのですが、剣術の場合、センスの有無というのはなんとなくわかります。そういえばDBでベジータさんも「天才的な戦いのセンス」持ち、みたいなことになっていた覚えがあります。つまり、単にチカラが強い、とか、いい武器をもっている、とかじゃないところに、そのセンスは発揮されるのでしょう。ちょっとおもしろい視点だと思ったので、覚えておこうと思いました。
 今回は体感5分でした。前回も前々回も5分だったんだけど。でもヒュンケルさんがちょっと笑顔を見せてくれたりしてたいへんに満足度の高い五分(もちろんほんとは30分番組)でした。

ホメロス再度戦場に立つ(8/20)

え~、6月15日の書き込みで、今考えているホメロスのお話のサンプル出す、とか書いてあります。あれから二か月、アウトライン三回書き直しました。そしたら発端編だけで三話分くらいのボリュームが出てしまいました。今年はもう10万文字の「オウム返しの使い魔」書いてるから少しマイルドな感じでいきたいと思ってたんですが、どうもダメみたいです。でもできるだけコンパクトにするから、お願い、読んで……みたいな心境です。

ジャンルとしては転生ifもので、ホメロスとグレイグはロトゼタシアそっくりの世界のプチャラオ村にいます。本当のプチャラオ村と違ってここは農村で、モンスターが10日後に襲ってくるとわかりました。この世界では魔力は枯渇していて、モンスターも百年ばかり出ませんでした。実はデルカダール王国はすでになく、グレイグとホメロスは軍人崩れの冒険者、いわば浪人というところです。

「お武家様方をお引止めしてくれ」
はあはあと息を切らせてその男は言った。
「この村の村長をつとめるギサックと申します。どうか、お待ちを」
ギサックの後ろにかたまっているのはプチャラオ村の農民たちだった。
「お願いです、どうか、十日後に襲ってくるというモンスターからこの村を守ってくださいませんか」
 村長も農民たちも、せっぱつまった顔をしていた。
――そう来たか。
グレイグは驚いたが、旅の戦士たちがどんどん出ていく状態では、選択肢がないのだろうと思った。
「どうする、ホメロス」
「村長」
そう呼びかけたときは、ホメロスは完全に意識を切り替えていた。
「正直言ってモンスター対人間では、分が悪い。さっさと村ごと逃散するのが、一番傷が浅くて済むと思うのだが」
 農民たちの間から、悲鳴のような声があがった。
「冗談ではねえ!農民が土地を離れたら、どうやって生きていぐだ!?」
「先祖代々、苦労を重ねてきた畑をモンスターに渡すんか!」
「やっと今年の収穫がまともにできそうだっていうときに……」
グレイグは両手で抑えるようなしぐさをした。
「俺はバンデルフォンの小麦畑の中で育った。お前たちの言い分もわかる。わかるのだが」
そう言って、ホメロスの方を見た。ホメロスは視線をそらせて、つぶやいた。
「戦う者の理と働く者の理は異なっていて、まず交わらぬものだ」

グレイグはプチャラオ村を見捨てるのに忍びない、けれどホメロスは冷静に無理だと指摘します。

「もうやめろ、グレイグ」
とホメロスが言った。
「無理だ、不可能なのだ。怯えて縮こまるだけの人間たちをかばいながら戦えるものか!そんな苦行じみた防衛戦など、俺はごめんだ」
腕組みをして、つんとそむけた顔、やや紅潮した頬。子供の頃と変わらないな、と一瞬グレイグは思った。
「その言葉、間違いないな?」
ああ?と不機嫌に聞き返し、間違いない、とホメロスは言いきった。
「聞いたか、村長、皆の衆」
浮き浮きとグレイグは言った。
「お前たちも血を流す覚悟があるなら、この村を守るのは不可能じゃない!」
おい、とホメロスが言いかけたが、グレイグは煽り続けた。
「今の戦いでお前たちは最後には農具を振りかざしてやつらを追い払ったではないか。あの感じでやればいいのだ」
村長といっしょにユーウェイにくってかかっていた小太りの村人が、そのとき片手を上げた。
「おら、戦うだよ」
明瞭にそう言った。
「バハトラ、本気か!」
バハトラと言うらしい小太りの農民は、周囲の農民たちを説き伏せにかかった。
「このままモンスターをのさばらせておいたら、せがれのチェロンが大人になるころには、村はどうなってるだ?どれだけ作物をつくっても、しょっちゅうヤツラが来て食い物をさらっていくだか?チェロンにそんなひもじい思いをさせるだか?とうてい我慢できねえだ!」
やや軽い感じの若い男が声をかけた。
「戦うなんて、できるのかぁ?」
「できね」
というのがバハトラの答えだった。
「だから、おら、このお武家様方に訓練してもらうだ。ボンサック、おめえも新婚の嫁さんを守りたいべ?いっしょにやるだよ」
おおっ、という声が村人の間から上がった。
「やるべ、やるべ!」
グレイグは、気分が高揚していた。
「見ろホメロス、ハンデがひとつ減ったぞ」
歯ぎしりしかねない表情でホメロスがにらみつけた。
「勝手に決めるんじゃないっ。無計画にもほどがある」
あはは、とグレイグは笑った。
「そうそう、俺はずさんで、無計画で、闘うことしか知らない男だ。お前が頼りだよ。子供の頃からそうだろう」
「お前というやつは、いつまで俺の苦労の上にあぐらをかいているつもりなのだっ。この村を守って戦えだと?」
「もちろん、俺だって体を張る」
納得するどころか、ホメロスは唸るような声で責めた。
「きさまも王宮戦士のはしくれだろうが。単なる戦闘と籠城戦の違いもわすれたか?立案、工作、訓練、指揮、何もかも俺一人でできるかっ」

というわけで、2人は一緒に戦ってくれる戦士を探すことになりました。あと五人。合計七人の”侍”が襲い来るモンスターを迎撃します。また長丁場になるし、すごく大変だと思います。同時にきっとすごく楽しいだろうとも思ってます。いつアップできるか見当もつきませんが、構想練るのもワクワクのうちです。七人のメンツが決定したらまた日記に書く予定です。

拍手御礼(8/14)

>太后さまカワイイ~の方、コリンズに関しては、とんぼはグランバニアの王女と結ばれるという夢を持ってまして、だとするとちょっとはいいとこあるんじゃないか?という感じで描いています。美化とも言う。太后さまは公式で丸くなったという設定なので、義理の孫もかわいがってくれたらいいな、と願っています。いつか、グランバニアの双子とコリンズでお祭り行ってくれたらいいな、も願望です。真夏の夜の夢みたいなものですが、「夏祭り」お読みいただきましてありがとうございました。

ラインハットの日2021(8/10)

ヘンリー小品集というページに、twitterで発表した「夏祭り」という短編を掲載しました。昨年と同じ主催さまで『ラインハットの日』を祝おうという企画でして、とんぼは本日この作品を画像の形式でtwitterに貼りつけて参加しました。内容は日常ものです。ラインハットの城下で夜祭をやっていて、そこへ下町に住む庶民というかっこうをして、お忍びでヘンリー、マリア、コリンズが遊びに行く、というだけのものです。この準備のためにこのところ、中世ヨーロッパの食事情で作成可能な屋台スィーツを探していました。これが案外難しくて、かき氷やアイスのような冷えものはいっさいダメ、電力がないのでハイカロリーな火力も不可、つまり焼きそばがダメっぽい。いっそ果物でいこうかと思ったら、アメリカ大陸原産とかがけっこうあって諦めました。結局、鉄板ではさんでつくるワッフルになり、チョコレートが高価すぎるので、蜂蜜とジャムをトッピングにしました。中世にこだわって完全に自己満足なお遊びですが、たいへんに楽しかったです。コリンズのことなので、この次はグランバニアの双子をお祭りに誘ってくれると信じています。

追記:↓の書き込みでビアンカの指輪についてコメントしてくださった方に、同じ“こだわり者”の気配を感じるのです。返信無用ということですので、もしここを見ていらしたら、とんぼからの嬉しい気持ちだけお受け取りください。

ご指摘御礼(8/4)

>いつも楽しく~の方、最新作お読みいただきましてありがとうございます。ビアンカの指輪の件なのですが、確かに彼女が装備できるのは水のリングのほうですね。炎のリング装備は5主のみと攻略本で確認しました。二次創作の中では直前にビアンカがメラ系統の魔法を使っていたので、そのイメージで炎のリングを装備させてしまったのだと思います。ビアンカが覚悟を決めて結婚指輪に触れるのは、脳裏に5主を思い描いている感じで好きだったので、水のリングへ変更しようと思います。それともメラミ効果のあるほのおのつめのほうがいいかな……。決まったら修正を入れます。丁寧なご指摘ありがとうございました。

生存報告(8/2)

とんぼの生存報告です。先月はのんびりと燃え尽きていました。ただし土曜日の朝はきりっとしてアニメ「ダイ大」を見てます。お話がどんどん動いていくので、毎回目が離せません。ネット上でこのアニメの海外の反応をまとめてくださる方がいらして、とんぼは楽しみに読みに行っております。反応を拾って翻訳してくださる管理人さまにはただ感謝です。海外の反応を見ると、原作読んでいる人もいればそうでない人もいました。でも前者が後者にプッシュしてくれるのですよ、我らが「ダイ大」を。41回(ダイの剣が鬼岩城をまっぷたつにした回)の感想の中に、「クールなエピソードだった、このアニメはやけに心地いい  あとポップのキャラ成長は最高」(翻訳は管理人様)「最近の漫画と比べてもずっと面白いのが不思議だ」(同上)という意見が並んでいて、そうなんです、そうなの、わかってくれるんだ?おおおっ!と気持ちが盛り上がってしまいました。……30年はたっているのですよ、ダイ大が世に出てから。令和の今でも通用する魅力を、地球の上の遠いところにいる誰かが愛でてくれる。いい時代になったものだとしみじみ思いました。

さて、あと一週間ほどでラインハットの日(8月10日)が来ます。とんぼは、夏祭りを題材にした小さなお話で参加しようと思っています。「夏祭り」というと脳裏に浮かぶのは日本の神社とかの夜祭、浴衣着てうちわに風鈴、金魚すくいにわたあめ、射的に焼き鳥なんていう情景なのですが、さすがにラインハットへいきなりもちこむわけにはいきません。何かそれっぽいものを考えています。特に、子供や若者、特に女の子が屋台で買うお菓子を何か出したい。これも海外旅行のサイトとかを見て、考え中。お話が出来上がったら当日twitterでアップして、同じ日のうちにこちらのサイトへ出したいと思っています。よろしくお願いします。

拍手御礼(7/16)

>この頃ドラクエ熱が~の方、おかえりなさい。新作読んでくださってありがとうございます。とんぼは今だに懲りず、ドラクエ世界で遊んでいます。激しい情熱で踊り狂う、というサイトではないですが、弱火でじっくり火を通していきます。温めているネタは四件ほど、うち、季節限定がひとつ。気長にお待ちいただけたらうれしいです。コメントありがとうございました。

拍手御礼(7/3)

>それぞれの旅~の方、外伝のほうもお読みいただきましておそれいります。主人公やメインキャラ以外のキャラに心を惹かれてしまうというやっかいな性癖をとんぼは持っております。ラインハットの先王エリオス、デールの母太后アデル、本編には登場しないネビル、どれもけしてメインではないのですが、とんぼは彼らのことを考えるのが大好きです。エリオスはもう、ヘンリーの2Pカラーくらいのイメージだったので、呪文とかパーティでの立ち位置とか共通です。パパスが攻撃の主役兼回復の要、というところは5主と一緒なので。太后アデルは、本編では悪役には違いないのです。とんぼ的には「かつての敵が今は同じパーティにいて共闘できて、けっこう頼みになる」くらいのポジで考えています。何と戦うかというと、小姑のようにうるさい宮廷の貴婦人の皆さん。ネビルは、……ネビルですねえ。「ラインハット最後の日」のネビルは一世一代の舞台に立ちましたので、勇気を使い果たしてしまいました。おそらくかっこいいネビルを書くチャンスは、もうないと思いますが、アホな子として末永くごひいきいただければ幸いです。すみません、熱の入った感想をいただいてつい自作語りになってしまいました。コメントありがとうございました。

お返事御礼(7/1)

>いつも素敵なお話~の方、お返事ありがとうございます。有形無形の応援はどれもありがたいのですが、やはり言葉にしてコメントでいただくとポイントがはっきりわかってやる気もひとしおでした。実はとんぼは、「冒険が終わるのが嫌でなかなかラスボス戦にいかないでレベルばかり上がってしまう」派でして、今回も最終話をアップする時はちょっと寂しかったです。何度も繰り返してますが、ルークとヘンリーといっしょに旅してくれて……同じ風景を見て同じ体験をして、いっしょに喜んだりどきどきしたり、がんばったり何かたくらんだりしてくれて、ありがとうございます。いろいろと想像してくれたらそれこそ二次書きの本望です。妄想も大歓迎です。またいつか、この日記で文通できることを楽しみにしています。

拍手御礼(6/29)

先日以来たくさんのweb拍手をいただきまして、少々驚いております。以前「個人サイトなんて過去の遺物で~」とか自虐しててすいませんでした。というか、生のコメントをもらえるありがたさを身に沁みています。

>ドラクエ5の長編~の方、コメントおそれいります。5主とヘンリーの二人旅は細かい所まで想像するのがとても楽しかったです。読んでくださった方が彼らの旅路をいっしょにたどってくれたら、これに優るものはありません。ありがとうございました。

>本編完結お疲れ様~の方、半年に及ぶ長いお付き合いありがとうございました。再度の二人旅は冗談抜きで二十年温めたロマンでしたので、二人で野宿したり、旅の途中で誰かを助けたり、どちらかがピンチで~なんていう場面を脈絡もなく想像しまくったのですが、なかなか全部は書けませんでした。二人旅はこれで終わりというわけではきっとなくて、何か理由をつけて二人で出かけたりすることがあるんじゃないかと思っています。「ルラフェン、隠れ家リゾート」でも、「野外料理ジビエ愛好会」でもいい。どんなときでも二人で屈託なく笑い合っているといいなと思っています。文体から察しただけでなのですが、もしかしてずっと励ましてくださった方でしょうか?そうだとしても、そうでなくても、お礼を述べさせてください。誰かに読んでもらいながら連載してきた半年は、とんぼはとても幸せでした。ありがとうございました。

二人旅、日常バージョン(6/24)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」外伝「それぞれの旅」をアップしました。「5」の世界に溺れるのはすごく楽しいことで、カオスな妄想もやまのように出てきました。その中でなんとか形になったエピソードを三つ並べています。「旅へのいざない」はルーク(5主)とヘンリーの話なのですが、実はこのお話、二つの異なるネタを合体してしまったものです。後半、滝からあとはそのまんまなのですが、前半はヘンリーと5主のほのぼのサラボナ休暇みたいな感じを最初イメージしていました。男二人で長期休暇と来たもので、ついあれを、立川で長期休暇をすごすアラウンド・ミレニアムな聖人男性コンビの話を思い出してしまいました。以下は没になった部分で、参考にしたのはコミックス第一巻の五話です。

 老女は庭ぼうきをつかんだまま、じろっとにらみつけた。
「平日なのに……おたく、仕事は?」
 また婆ちゃんがせんさく癖を出したらしい。エルマはそう気付いて水仕事を切り上げ、手をふきふき厨房を出た。
「あ……いや、あの、ぼく達、今長期休暇中なんです」
 今日チェックインした男の客の声だった。婆ちゃんもエルマもサラボナの町の入り口にある宿屋の、経営者の家族兼従業員である。今日はお屋敷町のルドマンさまから使いが来て、何も聞かずに知り合いをそちらの宿に泊めてほしいと言ってきたのだった。
 知り合いというのは二人の男だった。一人は北の方の旅人らしく色白の肌に緑色の髪と目、もう一人はテルパドールあたりの出身なのか浅黒い肌と黒髪の持ち主で、髪にはターバンを巻いていた。身なりや持ち物から裕福だという印象はないが、二人とも態度が堂々としていて、それでいて図々しさがない。エルマの父、宿の主人は、人品骨柄が卑しくない、さすがルドマンさまのお知り合い、と感心していた。
 だが、婆ちゃんは疑わし気に二人の客を眺めていた。
「ま~こんなご時世に休暇?大丈夫?復帰させてもらえるんかい??」
 この宿の女中を務めて五十年。婆ちゃんの詮索好きには磨きがかかっている。だがターバンの客は怒ったふうでもなく、相手をしていた。
「え、それはどういう」
「そのままリストラなんてことになっとるんじゃないの??」
「えっ」
 思わず絶句した客の横から、もう一人の客があわてて言いにきた。
「だっ、大丈夫ですよ!」
――もう、婆ちゃんったら!
 エルマのほうがあわてている。
「お客様になんてこと言うの、婆ちゃん!」
 婆ちゃんはじろりとエルマの方を見た。
「だっておまえ、この人らにおあしがなかったら、うちは泊め損じゃないか」
「バカなこと言わないで!ルドマンさんのご紹介なのよ?」
 そうです、そうそう、と旅人たちは口々に言った。
「ぼくら、手に職系の仕事ですから……この仕事につくの結構大変で……」
 婆ちゃんのセンサーがぴくりとしたのがエルマにもわかった。
「ま~人気のご職業??」
 ターバンの旅人は脇を向いて小声で尋ねた。
「ゆうしゃのちち、って人気なのかい?」
「いや、それ、なりたくてなるもんじゃないぞ」
 連れが答えた。
「だよねー。君のは任命職だけど」
「今のところ無給だけどな」
 きら、と婆ちゃんの眼が光った。
「はあ?無給?」
 二人の旅人はあわてて手を振った。
「いやいやいや!!」
「とにかく安定した職業なのでご心配なく!」
 一人が、話題を変えようと試みた。
「ご、ご用件はそれでしょうか……?」
「あ、ちゃうよ、ちゃうんよ。この部屋の窓の下に犬がいっぱい集まっててねえ。餌づけしたりしとらんかね?」
「婆ちゃん、もう、いいから!」
 エルマは赤くなって祖母の服を引っぱった。
「あ、それ、僕のせいかも」
 ターバンの旅人が言った。
「無責任な餌づけは困るんだけどねえ!」
「ごめんなさい。餌はやってないけど、僕、動物に好かれる体質みたいで」
「そうなんです、こいつがいると、猫とか犬とか、鳥とかも、すぐ寄ってきちゃって」
 婆ちゃんはまだじろじろと旅人を眺めていたが、ふん、とつぶやいた。
「ちゃんと風呂には入っとくれよ?それから、部屋はきれいに使っとくれ」
 は~い、と旅人たちが大人しく返事をした。やっと満足して婆ちゃんは庭掃除に戻っていった。

6/15の日記で日常ネタにしようとか書いてますが、↑はたぶんその痕跡ですね。毎度お粗末さまでした。さて現在のところ、いくつかネタを育てつつ、充電期間にしています。この間から騒いでいるホメロスのパラレルネタは、一番書きたいシーンになかなか取り掛かれません。これもじっくり育てたいと思っています。

拍手御礼(6/17)

>長編お疲れ様~の方、毎回読んでいただきまして(そして励ましていただいて)ありがとうございました。とんぼの中で第一話をアップしてから昨日まではほとんどひと続きで、あっという間に時間がすぎたという感じです。その分うんと緊張していたらしく、今朝はとんでもない肩こりで目を覚ましました。名前当てで使った真名候補のリュカ、アベル、トンヌラは、何の説明もつけずに登場させました。読んでくださるみなさんのDQ5への愛と知識に完全に頼ったやり方です。でも「DQ5で名づけと言えばアレ」と書いていただいてほっとしました。これだから5の二次はやめられないというところでしょうか。派生短編の方は今ちょっとずつ手直ししています。パパスとサンチョの船にヘンリー父が密航してきた話、ヘンリーが子供の頃の夢を叶える話、そして双子とコリンズのチゾット旅行の話です。なんか、書いていてサザエさんの予告みたいだと思いました。さ~て、来週のとんぼさんは、みたいな。緊張がゆるんですっかりアホな話をしてしまいました。またおいで下さったら嬉しいです。

ゴール!と拍手御礼(6/15)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」最終話をアップしました。サイト造って二十年目にあらためて大好きなコンビを書けましたよ。二次書き冥利に尽きます。とんぼの中でルーク(5主)とヘンリーはいくつになっても相棒なんです。互いの愛憎や歴史を呑みこみ、もう言葉で語らなくてもちょっとしたしぐさや表情でわかりあっちゃうんです。作中には出てきませんでしたが、バカ話をしながら焚き火で何か焼いたり、星空の下で野宿するところなど、空想するのはとても楽しかったです。ホントのことを言うと、構想が何度も行き詰まり、5主とヘンリーの旅は目的も何もない日常ネタにしようかと思ったくらいでした。でもやっぱり満足できなくて、最後の二話は性癖全開になりました。すいません、ほんとごめんなさい。とんぼの趣味につきあってくださった皆さまには足を向けて寝られないです。

ええと、第一話をアップした時のサイトのカウンタがだいたい百五万でした。本日が百五万九千くらいです。こんなに大勢の方に見に来てもらったと思うとありがたさでいっぱいになります。またpixivのほうで見てくださった方にも御礼申し上げます。とんぼがいまいち支部の使い方がわかってなくてすいませんです。連載中はコメントや感想をいただきまして、長丁場を支えてもらいました。当サイトに今でも置いてあるweb拍手、またtwitterでもご感想をいただきました。コメントは、手探りで進むダンジョンの中でたいまつをもらったにも等しいもので、力強く輝いてとんぼを導いてくれました。おかげさまで、最後まで来れました。

このあとなんですが、来週あたりに「オウム返し」にちょっとした付けたしを入れます。たいした話じゃないのでおヒマつぶしにどうぞ。あと、構想中の、ホメロスメインの「七人の侍」、もうちょっと進んだらサンプル出したいと思います。よろしくお願いします。

>14話も~の方、ハラハラしてくださってありがとうございます。切れ者な雰囲気と言ってもらって、そうなの、そうなの、と一人で喜んでいました。ヘンリーはゲーム本編では親分気質の王子様で、もっと“いいヤツ”な親友ポジションだと思うのです。青年時代前半の彼は「ダイの大冒険」のポップみたいな立ち位置かなと、前から思っていました。(「ダイ大」パスだったらすいません。)でもポップには魔力と勇気がありますが、ヘンリーにはそれすらないので、ついプラスアルファをしたくなりまして。最終話では切れ者全開で突っ走りました。楽しんでくれたら幸せです。コメントありがとうございました。

拍手御礼(6/6)

>更新読みました~の方、ありがとうございます。今回と次回の二話を書きたくて十三話分前振りしたようなものですので、どきどきしてくださるなんて本望このうえないです。とんぼ自身が何か“謎”を含んだ話にひかれる傾向があります。早い話、それからどうなった?が知りたくて読み進めるわけです。でも自分で“謎”を構築しようとするといろいろボロが出まして、プロの人とか凄いと思うのです。ちなみに「犯人は誰?」も謎ですが、「彼は結局誰を好きなの?」も立派なミステリーだと思います。なんか、いいわけですいません。最終話、ぼろ出さないように頑張ります。

ミニーミニーノット(6/5)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第十四話をアップしました。あとは最終話を残すのみです。ラストのアップ時はこれまでのお礼とか言いたいので、今のうちにちょっと語らせてくださいまし。ほかならぬ、「名前当て」の件です。元ネタは古い、たぶんイギリスの民話です。怠け者の娘が王に見初められて結婚したのですが、わけあって大量の糸を紡がなくてはならなくなりました。困っている娘=王妃を小鬼が助けてくれます。小鬼の条件はこうでした「俺の名前を当てろ。当てられなかったら、俺の嫁になれ」。困り切った王妃は、なんと王さまから問題の名前を聞きました。王さまは狩に出たとき小鬼が歌っていたのを聞いたのです「ミニーミニーノット、俺の名前はトム・チット・トット」。それをそっくり繰り返して、王妃は小鬼を退散させました。

実は↑のニーニーノットですが、長いことミーミーノットだと思い込んでました……。ともあれ、勝ちを確信している傲慢な小鬼をやりこめる唯一の手段が「名前」でした。このスタイル、なんか好きで、いつか二次に使いたいと願っていたのが今回やっと叶いました。二次創作者の単なるお遊びですが、お付き合いいただきましてありがとうございました。

国民的RPGとは(5/27)

 昨日は「ドラクエの日」でした。DQ12の発表があるとかないとか事前に噂になっていたので、かえってそれはないんじゃないか、と思っていたのですが、しっかりあった!DQ11がそれまでのDQの集大成の感があったので、他人事ながらここから新作とは公式様もたいへんだ、と考えていました。そしたら。ダークな大人のドラクエですって。何らかの選択があるんですって。MCさんがDQで選択と言うと5、と言い出してくれてちょっと嬉しかった。
 あのあとネット上では「でも7とかダークだし」「あの、5って、けっこう過酷だよね?」とか「ビルダーズ1でさあ」とか「4,5で村、2、3、8で国、11なんか世界全部」とかいうお話がいろいろ出てました。でも最後まで楽しいだけだったらそのRPGはただの日常ものになりそうなので、なんらかの試練が課されて主人公一行が努力する、というシナリオが必要なのでしょう。DQ11のときもそうでしたが、事前にああかこうかと考えるのもドラクエの楽しみの一つだと思います。
 それから、えー、今年この日記でとんぼが沈黙してたら、アストルティアに出かけてるかもしれませんので、どうかあしからず。

>十三話も~の方、こんにちわ。戦闘シーンほめていただいてありがとうございます。コリンズはたぶんゲーム本編ではワガママたっぷりのいたずら王子でフィールド戦闘などやったこともない設定だと思うのですが、そこは二次創作ですのでがんばってもらいました。最初にこのDQ5二次を考えていたときに、“危機一髪でヘンリーが現れて、コリンズによく頑張ったなと言う”というシーンを入れたいと思いました。そのう、少年漫画だとよくある設定だと思います。ドラゴンボールとかにもあったかも。でもどうしても書きたかったんです。力を入れたところを読んでもらって、すごく気持ちが盛り上がってます、ありがとうです。コリンズは最後の二話でも語り手を務めますのでよろしくお願いします。

明日はドラクエの日(5/26)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第十三話をアップしました。ついにクライマックスに入りました。ぼろが出ないようにいろいろ修正してアップしたのですが、ひやひやしています。

5/16の日記に書きこんだ「ダイの大冒険」、大魔導士マトリフ登場回ですが、やはりとんぼは転げまわっていました。どうかするとDBの亀仙人系統のスケベじいちゃんに見えるのですが、彼はパーティの頭脳として機能するクールなスペシャリストです。少なくとも本人に言わせると常に冷静であるように努めていたとか。職業意識に徹した律義さをとんぼは感じるのですが、その印象がどこか「匠」、「職人」に通じます。で、職業意識以外の部分ではずぼらで不真面目。全体のイメージは愛すべき頑固爺です。そのせいか、師匠は江戸言葉がよく似合う。ハドラー&ザボエラに立ち向かうシーンでのマトリフのセリフは、彼の性格を鮮やかに描写しきっていると思います。台詞だから、三条陸先生かしら。いつかこんなカッコイイ独白を書いてみたい。憧れます。この場面、前回のアニメ化はその前で終わったので、今回のアニメ化で初めて見ることになりました。ひそかに恐れていたのですが、声優さんの演技もすばらしかった。自分の耳で聞いて、これが師匠の声だ、と納得することが出来ました。

さて、5/27はドラクエの日です。新作発表があるとかないとか、ダイ大がらみの可能性もあるらしいと風のうわさに聞きました。どうなるか今から楽しみです。

拍手御礼(5/18)

先日より一話アップごとに拍手をいただいています。そのたびに、拍手してくださった方の両手を握りしめてぶんぶん振りながら大声で「ありがとおっ」と叫びたい心境です。一月から続いている長丁場を乗り切るにための、大事な追い風です。風に乗って、今日もとんぼは低空飛行を続けています。

>最新話もとても~の方、いつもありがとうございます。デボラさん気に入っていただいて嬉しいです。ビアンカともフローラとも異なる彼女の魅力をどう書けばいいか迷っていたときに、ふとデボラとヘンリーは性格が似ているのではないかと思いました。一見俺様ないし女王さまのわがまま言い放題に見えて、実は世話焼きでけっこうな寂しがりなのではないかと思っています。酒場のシーンもオシャレ言ってくださってとんぼは喜んでます。残りはあと三話、がんばりますので、よろしくお願いします。

よう、三流魔王(5/16)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第十二話をアップしました。サラボナ編を終わって、この次からラストスパートへ入ります。続きものをアップしているといつもこのあたりで一抹の寂しさを味わうのですが、今回は寂しがってる場合じゃないっと言う感じになっています。毎週できるだけリアルタイムで見ている「ダイの大冒険」が佳境に入っておりまして。前々回はポップのメガンテ、前回はドラゴン親子の決闘でした。次はようやく心臓に優しい感じかなと思ったら、大好きなマトリフ師匠が江戸っ子言葉で煽ってくれる回なのでとんぼは三たび転げまわるのが確定しています。「いやな世の中だよなあ……」ああ、渋い。

あと、次回のアップを26日に予定しておりますが、翌5/27は「ドラクエの日」です。何がでてくるのかわかりませんが、とんぼはたぶん気もそぞろになっているかと思います。リンクのミスがあったらそのせいです、すみません。

とても筆が遅いので(5/6)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第十一話をアップしました。本文の末尾にも書きましたが、この第十一話の前半は2020年の6月にtwitter上でcez@cezenist様がつぶやかれたことを元にとんぼが造った短編を、ほとんどそのまま使っています。そのときcez様にお願いして「このネタを今考えている作品にとんぼが流用してもよい」という許可をいただきました。そのころ、この二次はもう3、4回書き直して、どうやって進めていいか方向がわからなくなっていたころでした。“うわさ”の正体も、声真似のモンスターではなくて最初「イブールの書」を想定していたのですが、うまくお話が滑りだしていかずに苦しんでいました。ただ5主とヘンリーが旅人姿で草原に立っているシーンだけぽつんと頭の中にありました。ところがcez様のつぶやきから二人がどこかの酒場にいる場面が思い浮かび、そこから再構成して今の形にたどりついた次第です。事実上、物語のターニングポイントとなってくれました。自分の日記なので失礼ではありますが、あらためて御礼申し上げます。

拍手御礼(4/27)

>ルークの本気の怒り方~の方、命名神マリナンに気付いてくれてありがとうございますっ!誰かつっこんでくれないかな、とひそかに願っていました。とんぼはDQ3でマリナン様に名付けをなめるな、と怒られたくちです。ネゴシエーターのヘンリーを褒めてくれてありがとうです。舞台がサラボナへ移っても、どうかよろしくお願いします。

絶好調(4/26)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第十話をアップしました。デールは冷凍睡眠みたいな状態になっている、ということにしてください。異母弟が生きかえるかもしれない、とわかったために、ヘンリー親分絶好調です。ゲーム本編のヘンリーは、主人公の親友ポジションで王子様でいいヤツというキャラなのですが、とんぼのサイトでは限りなく悪ガキに近い生き物であり、特に盾突く相手が強ければ強いほど(奴隷時代のムチ男とか、今のマスタードラゴンとか)燃えるという難儀な性格をしております。ほんとにすいません。

追記:先日4/23は、ビアンカの日でした。実はビールの日だそうですが、とある理由でビアンカの日に選ばれ、当日はtwitter上で#ビアンカの日で盛り上がっていました。とんぼはDQワンライで書いた「レディシップ」をpixivへ投稿してお祝いしたのですが、その時同時に「伝説のビールメイド」という作品も上げていました。ビールと、正確にはビール祭りとビアンカを結び付けたくなって書いたものです。あとからこのサイトへ上げるつもりが、ちょっと改稿してからでもいいかなと思いまして保留となりました。いちおう、今の「伝説のビールメイド」はこちらにあります。

拍手御礼(4/20)

>9話も~の方、コメントありがとうです。コリンズと双子は、見ようによってはDQ2のトリオにも通うものがありまして、とんぼの大好きな組み合わせです。彼らの見せ場もまだあるので、よろしくお願いします。

>4月2日が誕生日~の方、
「おめでとう。気の利いたことは言えないが、誕生日ぐらい自分を甘やかしてもいいんじゃないか?また一年、がんばれよ。俺もがんばる」なんてところでいかがでしょう。

拍手御礼(4/18)

今回のDQ5二次、一話アップのたびに拍手をいただいています。ひとつごとに“がんばれ!”と言っていただいているようで、しみじみありがたいです。誰か読んでくれる人がいると思うのは、今も変わらずとんぼにとって最高のモチベーションです。

>更新楽しみに~の方、お待たせしました。ドキドキしてくれてありがとうです。小アニマ=エビルスピリッツは幼稚な悪意のかたまりですが、魔王ではないわけです。悪い意味で子供っぽい相手には、子供っぽい対抗策が有効かな、と思ってます。十話以後、うちの親分は解決へ向けてまっしぐらです。最後までよろしくお願いします。

素材、建材、設計図(4/16)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第九話をアップしました。今回エビルスピリッツの台詞は、過去編でサンチョが言った言葉をつぎはぎして作りました。ごめんね、サンチョさん。コリンズと王子がこのセリフを聞いている場所は、わかりにくいですがグランバニアの一階と王室をつなぐ階段です。うまく描写できなくてネット上で「グランバニア」で検索して画像を捜しました。そうしたら、やっぱりビルダーズシリーズでグランバニア城を造った方がいらしたようで、小説そっちのけでDQBグランバニアを楽しんでしまいました。またビルダーズもやりたいです。DQB3出ないかな。それぞれ対応するナンバーシリーズがベースになるなら、DQB5は絶対大神殿出るんじゃないかしらと思っていますが、今は夢のまた夢です。

追記:このところこの日記での日付がおかしくなっていました。たぶん、次回予告を造ったあとに日記を書いているので、日付の感覚が狂ったようです。修正はしましたが、これじゃ日記の意味ないわ、としばらく落ち込みました。

風の草原、妄想添え(4/6)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第八話をアップしました。ある意味、一番書きたかったところかもしれません。5主とヘンリーが二人きりで風の草原を歩いて行くシーンです。青年時代前半の、仲間もまだあまりいない、徒手空拳のままひたむきに世間へ出ていく若い二人の姿が好きすぎなのですが、その姿をなんとか、肩からよけいなチカラの抜けた三十代に反映したいとがんばった結果です。経験と苦労が体力を補い、貫録と渋みになる、なんて妄想もしております。

>「オウム返しの使い魔」が面白すぎて~の方、あの、エリオス好きになってくださってほんとにありがとうです。ラインハット家三世代のうち一番オリジくさいのが彼だったので、受け入れてもらえるかどうか心配していました。特にパパスと対比される役なので釣り合わなかったら、と思ってたところに「生き生きしてる」なんて言ってもらってもう、……言葉もありません。「オウム返しの使い魔」、残り半分もどうかよろしくお願いします。(文面から常連様かなという気がしているのですが、老婆心ながら。「ヘンリーのゲーム」が奴隷時代を主に扱ったお話、「テルパドールの戦い」は一部が奴隷時代の回想編です。どちらも小説一覧にリンクがあります。)

七人の騎士(3/26)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第七話をアップしました。ちょうど全体の半分ほどまで来ました。あとは解決へ向かってまっしぐらです。さて、今日の昼間twitterに、思いついたことを書き散らしていました。内容は新しく構想したいと思っているネタについてです。

かっこいいホメロスを書きたい⇒前に「クレイモランの白鳥」であるていどの規模の戦場で戦う智将ホメロスは書いてしまいました。ほんとは海戦ホメとか密林ホメとか書きたかったんですが挫折しまして、それならちょっと規模を小さくしてみようかと思いました。⇒一番小さな戦場とは?小さな村を少人数で守る、というのを思いつきました。ああ、これ、「七人の侍」だわ。

昭和の名作映画「七人の侍」は、毎年野伏せりに米を奪われる村の農民たちが、食い詰めた侍を雇って襲撃を退けるお話。映画は、仲間集め、戦の準備、決戦という三つのパートから成ります。ホメロスが各パートでいろいろやってる絵が浮かんできて、夢中になりました。

仲間集めですが、七人のリーダー(勘兵衛)にグレイグ、副官(七郎次)にホメロスは、ほぼ決まり。参謀(五郎兵衛)にシルビアをもってくると、いろいろと楽しい。でもこちらの二次ではホメロスが中心なので、副官と参謀が策を練って敵(モンスター?)を撃退することになります。万一副官と参謀の意見が対立したら、グレイグはおたおたするかもしれない。

残り四人にはDQ11キャラからあてはめる予定です。騎士にあこがれる少年イレブン、家出中の放蕩息子で薪割をしているところをシルビアにスカウトされるファーリス、武者修行中のハリマ、かつての栄光を抱きしめる酒乱の男ハンフリー(「こいつを呑むと調子がいいんだ」)、そして村の宝目当てのトレジャーハンターカミュ(「あんたほどの男がこの村を守るってことは、何かあるんだろ、え?」)。こちらのほうのイメージは「七人の侍」をリメイクした西部劇とかから。あと、ただの老人だと思っていたら目つきが鋭くてどきりとさせるロウさんとかもいいわあ。ベロニカとセーニャは、とか、マルティナの立ち位置は、とか考えるとなんかわくわくします。あと、守られる村は架空でもいいんですが、イシの村とかラムダの里みたいに地形がすでに決まっていると戦略が造りやすいようです。

このネタ、形になるかどうかまだわかりませんが、丁寧に育ててみたいと思います。

フローラの皮をかぶったビアンカ(3/16)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第六話をアップしました。実はマーサの口調と言うのが、ゲーム本編でほとんど出てきません。以前エルヘブンからの駆け落ちをテーマにしたお話「パパスとシンデレラ」を書いたときも悩んだのですが、そのときはストーリー上の必要から“小さい頃は活発なおてんば娘、成長してからは乙女らしい悩みもある娘”という感じにしていました。元・巫女という職業柄清楚なイメージ、でも芯の強いひと、うじうじせずに世界へ飛び出していく、みたいなキャラをイメージしていただければ幸いです。

そらに、く、せし、ありきしか(3/6)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第五話をアップしました。連載開始前の準備ページに今回のお話の一部をサンプルとして置いていました。その時も書いたのですが、ヘンリー父「エリオス」はだいぶ前に設定したキャラなのですが、今回のパートは映画「ドラゴンクエスト・ユアストーリー」に登場のヘンリー王子の口調を参考にしています。そのせいか、お話の最初の方のパパスの冒険も、同映画の一シーンを写したものになりました。映画では少年勇者アルスがストロスの杖を見つけていましたが、そのおじいさまに設定したので、宝箱をまるごと抱えています。その時見つけた本がサンタローズの家の本棚に、というのはとんぼの妄想なんですが、こういうのが楽しくってやめられないです。

原状復帰確約(2/26)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第四話をアップしました。デールについてはこのあとのお話で必ず復活させます。そうじゃないと、親分へこみまくりますので。デールは、“ヘンリーが旅に出ることを阻むもの”の代表みたいなものだったので、一時的にでも退場してもらわないとお話が進みませんでした。さて、ここからの三話ほどは過去編となります。本当は過去編→災厄編→解決編という流れだったのをひっくり返してこうなりました。もちろんねつ造てんこもりですが、よろしくお願いします。

からくり城再び、追記にて拍手御礼(2/16)

DQ5二次「オウム返しの使い魔」第三話をアップしました。実はゲームDQB2の中でからっぽ島に「ラインハット城」を造ったことがありました。今回ヘンリー一行の逃亡はその時の経験がかなり役に立っています。からくり屋敷みたいなラインハットがとんぼは大好きなのです。

追記:>あなたの書く~の方、ステキなコメントありがとうございました。物語に惹き込まれると言っていただいてどれだけ安心したことか。久しぶりの長め5二次だったので、そのキャラ本来の持ち味や魅力を引き出せたかどうか、冷や冷やしていました。最後までがんばって書くつもりなので、これからもどうかよろしくお願いします。

追記:先日pixivさんへ持っていった旧作「マイラ一天地六」に、「いいぞ、もっとやれ!!」というタグを頂戴しました。DQ2二次でムーン姫が片肌脱いで壺振りをする少女賭博師、というとんでもネタだったんですけど、気に入ってくれた方がいたんですよ、奥様!とんぼ、どういうわけか定期的にこの手の任侠ネタを書きたくなります。特に研究したわけじゃないのでとんだミーハーですが、そのミーハーをたっぷりぶちこんだのが↑のマイラ話でした。こんな日記を見てくださるとは思いませんが、こっそりお礼を申し上げます。嬉しかったです、ありがとう。

拍手御礼(2/8)

>20周年、本当に~の方、いらっしゃいませ。長いおつきあい、こちらこそ感謝してます。新作なんとか滑り出しました。続きが楽しみと言ってくださってほっとしています。書いている方は、実は語る楽しみを満喫しておりますよ。おかげさまでやる気十分です。コメントありがとうございました。

つじつまあわせの使い魔(2/6)

DQ5二次新作「オウム返しの使い魔」第二話をアップしました。はい、オリジナルくさいですね。5系の新作を構想したとき、最初に悩んだのが、ネタ全部使っちゃったのでは、ということでした。さすがに二十年書いてますから。結局ED後であることを言いわけにして、したいほうだいやっています。今回の悪役なのですがもちろん本編にはそんなモノはいません。これを、マスタードラゴンのぽかでこの世に持ち込まれた、みたいな設定をあとからくっつけてなんとかつじつま合わせました。ということは、マスドラが~でもってあらゆるオリジ展開はありなんじゃないでしょうかっ!?と気付いて、むしろわくわくしてます。

うふ、うふふふふ、ふっふっふ(1/30)

などという傍から聞いたら気持ちの悪い声で笑いながら、1/28の書き込みにある記念イラストをサイト内へ飾ってきました。小説一覧のDQ5系のところにリンクがあります。飾ったのは「善い門出を」みたいな文字入りのものですが、文字無しのもいただきました。本当にうふふふふです。で、イラストを見ていたらついくせで、SSをくっつけてしまいました。王族の正装してるってことは、お城の中にいる⇒ほかにも王さまとか貴族とかいっぱいいる⇒もしかしてDQ11の四大国会議みたいなときかも、のような連想です。今夜はそんな夢見て眠りたい。

拍手御礼+α(1/28)

設立から二十年~と浮かれていたら、すばらしいプレゼントをいただきました。twitter上のフォロワさんが、ルーク(5主)とヘンリーがびしっと正装で決めたイラストを描いてくださいました。もうリアルにこんな→ヾ(´∀`*)ノ顔になっています。お許しも出たので、近いうちにサイトへ飾らせていただきます。 

>20周年おめでとう ~の方、十年もおつきあいくださったんですね。「王宮のトランペット」はとんぼが最初に書きたいと思ったネタで、主人公とヘンリーの冒険の話でした。今書いているのも、やっぱり同じテーマです。気に入ってもらえたら嬉しいです。祝福のコメントありがとうございました。

拍手御礼(1/27)

すいません、あの、かまっていただいて、ほんとにどうも……。トップページに置いてある拍手、たくさんの方がたたいてくださいました。新作、がんばっておもしろいお話にするので、これからもよろしくお願いします。

>20周年おめでとう ~の方、素敵小説と言ってくださって嬉しかったです。今、心がぬくもってほかほかしています。応援ありがとうございました。

新しい旅が始まります(1/26)

あらためまして、本日は当サイト「王宮のトランペット」の、二十年めです。毎年この設立記念日は、見に来てくださる方への感謝を忘れないように気持ちを引きしめる日にしています。今年は節目の年なので、もう一度初心に返って、サイトを続けていられることがどんなにありがたいかを噛みしめようと思います。自分の書いた作品が世の人の目に触れる、というのは、とんぼにとって奇跡です。なんとこの奇跡が二十年分です。いつか終わりは来るとわかっていますが、今日からまた新しい二十年をはじめようと思います。

さて、本日、DQ5二次新作「オウム返しの使い魔」第一話をアップしました。5主とヘンリーが旅に出るお話です。2001年に書いた「王宮のトランペット」の第一話では、ヘンリーは十代の流浪の王子でした。今回は妻も子もあり、責任を背負ったいい大人です。だから、まず、旅に出るのが一大事。第二話~第四話でペースを上げていきますので、よろしくお願いしますっ。

次回予告アップ(1/23)

新作5二次の最初の予告ができました。そろそろふっきれてきた、というか、アップ日が迫ってくるとあきらめがつくようになってきました。でもよく見たら、第一話の後半はほとんどサンプル(アデルとマリア)で掲載しちゃってるんですね。まあ、よくある。アデル(デールママ)さまも丸くなってくれるといいなと思いまして、だいぶマリア寄りにしています。あと三日だ~。もう一回誤字脱字見直してきます。

ロトトリオに栄光あれ(1/18)

このあいだ、嬉しいことがありました。昨年の秋から冬にかけて、とんぼはDQ2二次の作品群をpixivさんへアップすることを続けていました。ひとつには読んでくれる人が増えるといいなという単純な願い、もうひとつはpixivにアーカイブを持つと万一の時にいいのでは、と考えてのことです。先日ぺルポイをテーマにした作品「ぺルポイの癒しの歌」をアップしたところ、どなたかがタグをつけてくれました。「#なにこれ素敵」ですって。読んでくれた人がタグをつけてくれるってちょっと憧れていたので、正直嬉しいです。個人サイトの日記なんてところを見てくださるかどうかわかりませんが、もし見てくれたとしたら、どうもありがとう。とんぼはとても喜んでおります。それから、同じ作品についてSNS上でかわいいと評してくれた方がいらっしゃいました。最近5,5と騒いでいますが、DQ2二次ももちろん好きです。実は来たる1/26はサイト記念日兼DQ2記念日でもあるんですね。毎年サイトの方ばかり強調してしまいますが、DQ2のほうもお祝いの気持ちは変わりません。ロトトリオに栄光あれ。

準備ページアップ(1/16)

セーフ。16日のうちに5二次の目次というか準備ページできました。やっぱり15話になりました。ぐだぐだと言いわけ並べてます。とんぼの悪いクセです。また、この日記に書いたサンプル二件と新しいサンプル一件を掲載してます。コンナノ・ツマンナイヨ病とか言いわけとか、アップ前はだいたいこうなりますが、あと十日でふっきって第一話始めようと思います。すいません、便乗させてください。心を燃やせ!

第一稿できました(1/12)

このあいだから5二次、5二次と騒いでいるとんぼです。先日はweb拍手(まだ生きてます)をありがとうございました。根性見せろという意味だと解釈しております。え~、昨日、第一稿が上がりました。ここから仕上げが必要なシロモノですが、その段階で十一万文字オーバーとなりました。第二稿は十万文字くらいまでコンパクトにしたいと思います。今、目次造りかけなんですが、全部で15話くらいになりそうです。付き合ってくださる方にはほんとにお手数かけます、すいません。

中だるみ防止の工夫として、おおざっぱな三部構成にしました。最初がゲーム本編で言うとED現在のラインハットでヘンリーとマリアのお話、真ん中が過去のエルヘブンでパパスさんとヘンリー父のお話、最後は解決編で舞台を現在(EDごろ)のグランバニアでキャラいろいろです。内容については、今週末の16日をめどに準備ページをアップしますので、詳しくはそちらへ。

申し遅れました。仮タイトル「オウム返しの使い魔」です。

実はタイトル未定(1/3)

この日記が新しいページになりました。とんぼのtwitterからおいでの方がいらっしゃいましたら、DQ5二次新作のサンプルはこの下、12/25、12/30のところにあります。一月中にもう一回ぐらい自作語りをやったら、新作の準備ページを造ろうと思っています。なんでサンプルばかりで準備ページというか目次を早く造らないかと言うと、実はタイトルがまだ未定なんです。アップ予定日は1/26です。今晩からちょっとがんばって考えます。

日記続行(1/1)

あけましておめでとうございます。とんぼがアホなもので、自作語りを年末からやってしかもtwitterで宣伝したものですから、日記の差し替えができなくなりました。たぶん今月中には2021年版の日記を始め、それとこのページを差し替えます。年が改まってから自作語りとかやればいいものを、舞い上がってる時はどうしようもないというやつですね。でも勢いというのも新作には大事だと思うし、ちょっとがんばってみます。

構想変更(12/30)

一つ下の書き込み(12/25)でDQ5二次新作をパパスとヘンリー父の話で始める、とか書いてますが、構想変更です。先にヘンリーのいるラインハットでの話を語り、そこで起きた事件の原因と言うか犯人に当たる存在の正体がパパス編でわかる、という仕組みにすることにしました。事件は、ある日を境にラインハット城のあちこちでマリアとそっくりの声が「黒髪の男の人が好き~」という話をするのが聞かれる、というもの。最初にそれを聞いたのは、デール王の母、太后アデル付きの侍女セイラでした。彼女の心配はやがて的中します↓

「マリア奥さまが」
ほほほ、とレディは高笑いを響かせた。
「いらしたわね、そんな名前の方。ご存知?あの方、昔の恋人と切れていなかったそうよ?」
サロンじゅうの女たちの間からため息とも歓声ともつかぬ声が湧き上がった。貴婦人もメイドも、老いも若きも、全身を耳にしてこの告発を聴いていた。
 マリアは唇を震わせた。
「私に何かご意見があるのでしたら、はっきりとおっしゃってください」
「あのね、あなた、悪い事は言いませんからお聞きになって」
まったく別の所にいた女性が声をひそめてマリアにささやいた。
「不道徳なことをしたのなら、まず態度を改めてはいかが?開き直っていては、お話になりませんわよ?」
「何も恥じるべきことはしていません」
辛抱強くマリアは答えた。
 レディ・ゴートンは、絶対にマリアに話しかけないと決心しているかのようだった。
「でも、ヘンリー様がそうおっしゃったのだそうよ?」
あくまで内々の会話を装ってあげつらう。この陰湿にはアデルさまも昔さんざん苦労なさった、とセイラは思い出して歯ぎしりしたい気分だった。
「“もしかするとマリアはお前の方を好きだったのかも知れないけど”だそうな」
扇の陰から、彼女たちは青ざめたマリアを見下していた。
 あなた方はそうしたかったのね、とセイラは思った。マリア奥さまを見下して堂々と咎めても大丈夫だというチャンスを狙っていたのね。
 ラインハットの宮廷は、昔も今も鬼と蛇の住処だった。
「ルークさまのことでしたら、私とおつきあいしたような事実はありません」
毅然としてマリアは抵抗した。
 ほほほ、と高笑いが突き崩した。
「あら、お名前が出てきたわ。お心当たりがあるのねえ!」
「やっぱりそうでしたの」
「修道女でいらした時から?まああ!」
「いやだ、耳が穢れますわ」
 セイラはあたりを見回した。中心になってマリアを貶めているのは三、四人だった。にやにやと眺めているのは、あの忠告を装った決めつけ女を含めて二人ほど。先ほどのおとなしそうな夫人は気の毒そうにしていたが、助けに入ることもしなかった。大部分の女性たちは突然の告発を信じていいかどうかとまどっているように見えた。
――がまんできません。ならば、わたくしが!
とセイラが息を吸い込んだ時、ばしん、と大きな音がした。婦人持ちの扇をたたんで柱を殴りつけた音だった。
「おだまり」
アデル太后が、女たちをにらみつけていた。
「ここをどこと心得おる。出て行きや」
 一瞬、女たちは静まり返った。だが、相手がアデルとわかると虐めのターゲットを増やすことにしたようだった。
「何か聞こえまして?」
尊大なレディが、またレースの扇をひらひら舞わせた。
「負け犬の」
遠吠えかしら、と答えようとしたらしい。その瞬間、白い手袋でおおった手で、アデルはレディ・ゴートンに平手打ちをかました。
「な、なんてことを」
アデルはじり、と詰め寄った。
「まだこのような口さがないマネをしやるかえ?そうじゃ、わらわが入内したときも、よう言ってくれたのう。“どこの馬の骨”、“いかがわしい手でのしあがった”、そうほざいた顔、忘れておらぬぞ!」
火の玉のような上昇志向と傲慢すれすれの気の強さで鬼の住処を切り開き、アデルは一度、ラインハットの女王の座へ登りつめた。
「おさがり。下がりゃ!わらわは今もこの国の国母じゃ。誰に口をきいておる!」
にらみつける眼力は誰よりも強い。
 視線を正面に据えたまま、アデルは声を張った。
「誰かある!この不埒な女どもをたたきだしゃ!」
 驚いた警備兵たちが部屋の中をのぞきこんだ。
「まあ、太后さま……」
先ほどの忠告女は、とっさにおもねりに切り替えた。
「私たちはね、ただ、この宮廷にふさわしいのは不道徳な女よりアデルさまのような方と思っていましたのよ?」
そう言ってにじり寄ろうとした。
「カン違いしやるな」
アデルはぴしゃりと言った。
「よいか、ヘンリー殿はわらわを母とも思うと言うてくれた。ならばこれなるマリア殿は、わらわの娘ではないか」
女たちがそろって顔をこわばらせた。アデルが詰め寄った。
「ようもようも、わらわの娘を苛めたな?どうしてくれようかっ」
――この方は、お変わりになった。
泣きたいような、笑いたいような心地で、セイラはそう考えた。わがままに近いほど気性が激しく、ヒステリックにわめきたてる。だがその激しさを、弱い者を守るために使うようになられた。
「ええ、どれもこれも浅ましい顔を並べおって。不愉快じゃ。とっとと去ね!聞こえぬか、出ておいきーっ」
 怒声を浴びて貴婦人たちは真っ赤な顔で逃げ出した。お付きの侍女たちがあわてて追いかけていった。遠巻きにしていた貴婦人たちも、いたたまれないようすでこそこそ退出した。お茶会の部屋は静かになった。
 うっ、ぐっと、誰かが嗚咽の声をあげていた。
 幼い少女のように、マリアが泣いていた。
「あのような手合い、取りあってはなりませぬ」
とアデルは厳しく言った。
「コリンズ殿が次の王となられた時は、マリア殿が国母の君じゃ。悪いうわさをいちいち気にしていては足を取られますぞ。よろしいか」
と言ってアデルはふりかえった。
 マリアは両手を握りしめ、涙を流していた。
「あっ……が……」
たぶんありがとうございますと言いたいのだろうとセイラは察した。
「ありがっ……、お……かあさま」
 セイラは手で口元をおおった。
「ありがとう、ございます、……かあさま」
 アデルは硬直していた。先ほど荒れ狂った迫力はどこへいったものか、アデルの頬が赤くなった。とまどった顔でセイラを見、助けを求めるようにマリアの秘書を見、どうしていいかわからないようすで立ち尽くした。
 えっ、うくっとマリアが泣きじゃくる。
 困り切った顔でアデルはつぶやいた。
「な、泣くでない」
 おそるおそる、アデルが近寄った。咳払いをした。
「これ、泣き止んでたもれ。まるで、わらわが泣かせているようではないか……のう、マリア殿、そのように泣いては……こまるゆえ、のう……」
そして、まるで壊れものに触れるかのように義理の娘を抱え、そっと髪を撫でた。

あとからコリンズが、「おばあさま、かっけー!」になるといいな、という幻想でした。お話は、この不埒な噂のもと探しから入り、やがてラインハットを襲う大災厄につながる予定です。

DQ5二次新作計画(12/25)

クリスマスが終わりましたが、いかがお過ごしだったでしょうか。とんぼは年末年始の作業を手抜きながらも終えて、というか、終わったことにして、久しぶりに楽しいことをやろうと計画を練っています。

DQ5二次創作。主人公は5主とヘンリー。

今年はほとんどそのことばかり考えていました。実は、来年2021年の一月は、当サイトの20周年にあたります。〇周年とかの企画作は、とんぼがどんくさくてたいてい間に合わないので、今までやってませんでした。が、今回ばかりはちょっと特別、ということと、しばらくDQ5二次をちゃんと書けていなかったので自分にはっぱかける意味で、少し長めの作品を構想しました。

ここで一度詰まってしまいました。つまり、二十年同じ題材を扱っているわけです。ここからまた新しいネタをどうやって引き出すか、が大問題でした。このへんはいろいろと試行錯誤しまして、「旅」「三世代」というキーワードを手に入れてやっと形になりました。いや、まだ、なってません。書いてる、というか、構想中です。でもサイト創立記念日にはアップしたいと思っています。

そんなわけで、本日からつらつらと自作語りをやります。こんな日記に目を通してくださる奇特なみなさま、よろしければおつきあいください。事の起こりは、第一世代。パパスとサンチョ、そしてヘンリーの父と設定したラインハットのエリオスが、とある島で冒険するところから始まります。

 パパスたちがエルヘブンへ流れ着いたのは偶然だった。それは同時にエルヘブンのうら若い巫女姫マーサとの出会いでもあった。エルヘブンの長老たちの願いを、大巫女マーサからの依頼という形で受けた時、パパスはわずかな手がかりを頼りに宝の眠る謎の島を目指した。
「この宝箱に、お求めの品物が入っているとよいのだが」
エリオスが浮かれ出した。
「お見せしなくてはわからないではないかっ。さっさと行くぞ」
サンチョが珍しくエリオスに賛同した。
「命短し、恋せよ乙女と申しますからな」
お?とエリオスが言った。
「そなたなら“大事な若様に素性の知れぬおなごなど近づけませぬ”とかなんとか言いそうだと思ったのだが」
サンチョは胸を張った。
「このサンチョを見くびっていただいては困ります。生え抜きのパパスさま派ですぞ。パパスさまが憎からずお思いになったご婦人なら、品性卑しからぬ才色兼備の女君に決まっておるのです」
この件に関しては、サンチョもすっかり前のめりだった。別にパパスは、巫女姫マーサに会いたくないわけではなかった。実を言うと、寝ても覚めてもマーサの顔が目の前にちらついている状態だったのだ。
「さてさて、この宝箱にアクセサリでも入っておりませんかな。ご依頼とは別に、よい贈り物になりますのに」
「なかなかの名案だ」
と言って、エリオスがのぞきこんだ。
「お宝を見てみたい。開けてくれ」
 サンチョが、またちょっとむかついた顔になった。
「これは若殿が命がけで持ち出された品ですぞ。それを我が物顔におっしゃいますなあ!」
エリオスは肩をすくめた。
「もともと殿とて、中身を見たくて持ち出したのであろう?」
「そのとおりだな」
パパスは宝箱を地に据え、その蓋を開けた。
 いわゆる宝石や金貨などの宝は、その中にはなかった。だが、明らかに尋常ではないオーラを放つ魔導書や宝剣、七色の霊布、真紅の妖金属などが詰め込まれていた。
 エリオスは嘆声をあげた。
「これは驚いた。ラインハットの宝物庫でもこれほどの品はないぞ」
 む、とパパスはつぶやき、一番上にあった書物に手を伸ばした。くすんだ青い表紙の、大きな分厚い本だった。
「やはりあったか。天空城伝説の原本だ」
「ほう、マーサ殿はそれをお求めだったのか?」
とエリオスが尋ねた。
「あ、いや、別の本だ。だが私は昔からこの伝説に興味を持っているのだ。君は知らないか、空に浮かぶ城と、導きの勇者の物語だ」
「聞いたことはあるが、ただのおとぎ話であろう?」
「そんなことはない」
自信満々にパパスは答えた。
「現に私の母の生国には、導きの勇者がかつて装備していた天空の兜が保存されているのだ」
 パパスはそっと本を開いた。
「空に高く存在せし城ありき。しかしその城、オーブを失い地に落ちる……」
黄ばんだ紙面には彩色された城の図が描かれている。なぜかその城は雲の中にあり、宙に浮いているようだった。
「なんだ、つまらんな。どれどれ」
エリオスは宝箱を手で探った。
「どれも難しそうだな。いや、これなら読めるか?」
そう言って一冊の巻き物を取りだした。
「また勝手に!」
「見るだけだ、見るだけ」
エリオスは止め紐をほどいて紙を広げた。
「なんだ、これは」
 その時だった。エリオスの手の上のいかにも古めかしい巻き物から銀の粒のようなものが一斉に湧き上がった。空気中のホコリというより細かい雪のようで、風もないのにエリオスの頭上まで舞い上がり、そのままふわふわと降りて体中に定着した。
 同時に巻物がぼろぼろになり、表紙も本紙も、それどころか軸や紐まで音もなく崩れ去った。
「エリオスさま!いったい何を」
「余は何もしていないぞ」
戸惑った顔でエリオスはそう言った。
「驚いた」
とパパスが言った。
「それは技法書というものだろう。読んだ者が技法を習得すると、技法書そのものは消えてしまうと聞いている。この目で見たのは初めてだ」
エリオスは自分の両手をしみじみと見下ろした。
「まいったな。技法か。余は、うっかり人工使い魔の作り方を覚えてしまったらしい」
 パパスとサンチョは顔を見合わせた。
「なんということだ。殿下が読んだそれが、マーサ殿の御所望の本だぞ」
エリオスは片手で額を支えた。
「やらかしたか!むむ」
そのまましばらく、悲劇的な表情でかたまっていた。
「坊ちゃ……殿、どういたしましょう」
「しかたがあるまい。殿下をエルヘブンに連れて行ってお望みの使い魔を長老方の目の前で造らせるしか、償う方法はなかろう」
 いきなりエリオスは片手を離し、にやりとした。
「おお、償うとも。婆様はともかく、巫女姫の手を取って跪き、幾重にも許しを請うのだ」
おい、とパパスが言いかけた。
「ついでに殿をうんとアピールして、どうかグランバニアへ盗まれてやってくださいとお願いしておこう」
パパスはむせかけた。ゲホゲホしているのを、後ろからサンチョが背をたたいてくれた。
「大丈夫ですか、若殿。エリオスさまが技法を手に入れてしまったのはとんだ事故でございますが、考えようによっては根性の曲がったどこかの魔導士あたりが技法を覚えるよりましでございましょう」
「その通りだ」
とエリオスは言った。
「それに人工使い魔とやら、上手く造れたら、なかなかおもしろそうだ」
そう言ってエリオスは、くっくっと笑った。もし、パパスのまだ生まれていない息子がその笑顔を見たら、彼の長男の笑い方とそっくりだと言ったかもしれない。

お話はこんな感じで始まります。技法書というのは、小さな5主が覚えた鍵の技法に出て来たものをイメージしています。若パパスさんを書くのは楽しくてしょうがないです。続きはそのうち。